"妻"に焦点を当てて、その姿を公表されているデータから読み解く「妻の正体~データ編」。今回は主婦のエコ活動。主婦はどれくらいエコを意識しているのか? キッチンでの節電方法は?

今回取り上げるのは「調理力で健康! プロジェクト」を運営するリンクアンドコミュニケーションが女性マーケティングのハー・ストーリィの協力で行った食生活におけるエコアクション(エコ活動)に対する意識・実態調査。3月30日~4月30日、20~50代女性(うち既婚者73.1%)119人を対象にインターネット調査した。

同調査結果によると、ふだんの生活ですこしでもエコを意識している人は約9割(89.9%)。エコを意識する最初のきっかけで多かったのは「節約」(32%)、「時節柄」(18%)、「環境問題」(17%)だった。「震災」がきっかけと答えた人も12%いた。

スーパーでの買い物に「マイバッグや袋」を持参する人は約9割(89.1%)と、もはや"当たり前"に。「レジ袋やゴミの有料化」についても「良いことだと思う」または「どちらかというと良いと思う」と考える人が約8割(77.3%)に上った。

では、キッチンで主婦が意識している節電や省エネはどんなものなのだろうか。「調理のときに意識しているエコアクション」について聞いたところ、1位は「ポットや炊飯器の保温は長時間しない」(78.2%)、2位が「火力を適量に調整する」(77.3%)、3位が「冷蔵庫を開ける時間を短くする」(68.1%)だった。また食事を食べる時には「残り物は保存して食べきる」(84.9%)、「料理を残さない」(84.0%)という人が多く、「食材を大切にする」「もったいないことをしない」という意識も高くなっている。

リサイクルについては、「ゴミの分別をきちんとする」が78.2%、「空の牛乳パックや食品トレイなどを回収ボックスに持っていく」が64.7%、「なるべく洗い物をする時間を少なくする」は56.3%だった。

東日本大震災もやはり主婦の「エコ」への意識・行動に変化をもたらしているようだ。「今までは出来る範囲内でのエコ、利便性を犠牲にしない程度のエコを心がけていましたが、震災後は『なきゃないで何とかなるさ』の精神で家電製品に依存し過ぎない生活を心がけています」(40代)、「今回の事で、いかに無駄な電気をつけていたかがよく分かりました。普段の生活の中で、無駄を改善することがエコにつながるんだなと思います」(30代)といった声が多く、同レポートでは「東日本大震災を経て、『節約』としてのエコから、『資源や食材を大切にする』エコ、『本当に必要なものを見極める』エコへと、主婦の意識が変化しているように思われます」と分析している。