2011年7月よりテレビ東京ほかにて放送開始となるTVアニメ『神様ドォルズ』。その放送に先駆けて、メインキャスト陣から届いたメッセージや先行場面カットなど、本作の最新情報を紹介しよう。

TVアニメ『神様ドォルズ』は2011年7月より放送開始予定

メインキャスト陣が語るTVアニメ『神様ドォルズ』

――『神様ドォルズ』という作品全体の感想、印象をお聞かせください

岡本信彦 (枸雅匡平役)「閉鎖された村の雰囲気と、キャラクターたちの心の闇等シリアスな印象が強い作品です。題名や原作の表紙から受けた印象とはまったく違うテイストでした」

福圓美里 (枸雅詩緒役)「閉鎖された村のじわっとした空気感と、日常のワイワイとした空気のギャップが魅力的な作品だと思います。すごく非日常ですが、村の山や陽や畳とかの匂いがただよってくるようで、案山子の存在もリアルに感じられます」

茅野愛衣 (史場日々乃役)「神々の戦いということで、とても不思議な雰囲気の作品だと思いました。戦いの舞台となる都会と、詩緒達の故郷である空守村とのギャップも面白いです」

木村良平 (枸雅阿幾役)「場面の大部分が都会であるにもかかわらず、閉鎖的な村の雰囲気もまとった、不思議な空気感です。謎もたくさんあります。さらにキャラクターまで魅力的です」

村瀬克輝 (日向勾司朗役)「超常の痛ましい運命を背負っているのにラブコメのキャラのような存在も自然な登場人物達。原作のやまむら先生に接していると人の痛みに敏感で優しい方と感じます。だから匡平や詩緒達があまりに痛い思いをすると楽にしてあげたくなるのではないかと思いますが、息抜きはあっても、ドラマに絶対必要な痛さの部分は自分も傷つく覚悟でこれでもかと描いています。しかしそれに劣らず、優しくて、意味のないシーンは一言も書かない上江州誠が脚本ということもあり、アニメ神様ドォルズにぞっこんになっていますし先の展開が楽しみで仕方ありません」

小林由美子 (桐生役)「面白い!! とにかく面白いです!! オーディションの際、原作を読ませていただいたのですが、時間を忘れて一気読みしてしまいました!! ファンタジーなのに、妙にリアルです。まだ地図に載っていないだけで空守村ってホントはあるんじゃないかと思ったり……」

高垣彩陽 (杣木靄子)「人間模様や心情が細やかに描かれている作品だなと感じました。閉鎖的な空守村の伝統、大人たちの思惑に翻弄され、現代を生きようとする少年少女たちの苦悩する姿が印象的でした」

――ご自身が演じられているキャラクターについて

岡本信彦「ニュートラルなキャラクターかと思っていたのですが、そうではなく『ニュートラルになりたい』キャラクターでした。自分の中にある衝動や闇を必死に抑制しようとしているので、そういった細かいところが出ればいいなと思いつつ、演じていました」

福圓美里「登場こそミステリアスな雰囲気もありましたが、基本はちまちましていてかわいらしい女の子です。村で育ったけど、とても真っ直ぐ。とてもよく動いて、リアクションも多く、入れられるところは全てアドリブを入れています。監督からは『小動物的に』とご指示を頂いているので、媚びすぎず、でも愛らしくなるように気を付けています」

茅野愛衣「芯が強い女性だと思います。性格良しスタイル良しで、女性目線で見ても憧れちゃいます!」

木村良平「とにかく匡平が大好きです。歪んでしまっていますが、俺は好きですね。彼も、彼を演じるのも」

村瀬克輝「ネタバレにならない範囲ですと、勾司朗は登場してすぐは匡平達の敵か味方かわからないキャラクターです。監督からはそれがハッキリするというより悪人か善人かわかる回のあるシーンまでは演技が多少不安定でも許すが、そのシーン以降は決めなかったら許さないと言われていました。実際そこまでは『今なら自分を外して録り直してもまだ遅すぎない』って考えが常に頭をよぎっていましたが(笑)、そこにOKが出た時迷いは全て消えました。というのも実は共演の方が奥の方にある何かを引き出してくれたからなんですけど。ご覧いただければどの回のシーンかわかっていただけるかと思います。そこに勾司朗の好きな所が集約しています。演技はいきなり現場からで自己流のままですので、ちゃんとした方々とは随分違うスタイルでいつも浮いています (でもみんな生あたたかい目で見守ってくれています)。放送で見えない、聞こえない所までなりきるというか、髪型、ゴーグル、ピアス、衣装等一緒にして台本は持たずに全身で演じています。。。と過程にばかりこだわるから素人なんですけど(笑)、それが良いか悪いかの結果は当然観て下さった方々にゆだねて首を洗っています(怖いっ!)」

小林由美子「演じるにあたってはあんまり悲壮感を出さないようにして、なるべく『ちょっとひねくれてはいるけれど普通の少年』を心がけました。いずれ分かる彼の過去はその事実だけで十分だと思ったので。とにかく彼には幸せになって欲しいです」

高垣彩陽「原作を拝見した時、一番惹かれたキャラクターが靄子だったので、ご縁がありとても嬉しかったです。靄子は器師としての職人の顔と、男(…おやじ?)らしくもありますが乙女な想いも持っている人なので、様々な面のある彼女の人間性の奥行きに特に魅力を感じています。そうした彼女らしさを、ご覧いただく皆様にお伝え出来ればと思います。あと……、普段言えないような言葉を言い放てて爽快です(笑)」

――ファンの皆さんへのメッセージをお願いします

岡本信彦「リアルです。とにかくリアルです。楽しみに待っていて下さい」

福圓美里「ダビング (音と絵を合わせる作業)を見学させて頂いたのですが鳥肌が立ちました!! 見所は案山子!! 街中のバトルは必見です。宜しくお願いします」

茅野愛衣「案山子のバトル、そして村に関わっていく日々乃のがんばりも是非見て頂きたいです」

木村良平「キャストもスタッフも、とにかくこの作品が大好きです。この『大好き』が作品をさらに素晴らしいものにしてくれると信じています。お楽しみに!」

村瀬克輝「これまで演じたいくつかの作品とプライベートで岸誠二は監督として自分の欲しいものをよく知っているという事がよくわかりました。だから彼の手に全てゆだね、言う事をよく聞いて彼の欲しいものを感じとる事を一番にしているつもりです。彼をガッカリさせたくない。彼のビジョン通りに演りたい(あれ? 何か気持ち悪い)(笑)。岸誠二は自分が観たい作品を作っています。しかし一人でなく皆さんと座って一緒に(ただしタチ悪く酒を飲みながら。これから一緒に座ってくれて、最後に『最高』と手をたたいてくれる人が一人でも多く増えることを願っています。一番端でいいのでその時の岸誠二の幸せそうな顔を私は見たいんです」

小林由美子「気合120パーセントでキャスト、スタッフ全員が毎回『神様ドォルズ』に挑んでいます!! 案山子同士の戦闘シーンや日々乃さんの豊かなバスト具合も見所です(笑)」

高垣彩陽「人の生々しい感情も丁寧に描かれている人間味ある作品だと思います。案山子の存在を通して、各々に悩み戦い前進して行く彼らの姿に、何か感じていただければ幸いです。是非ご覧下さい!」

日向勾司朗になりきる村瀬克輝 (後列右から3人目)に注目!?

TVアニメ『神様ドォルズ』キャラクター設定画を紹介

今回は、高垣彩陽演じる杣木靄子および案山子4体のキャラクター設定画を紹介。そのほかのキャラクターについてはこちらのページ (その1その2)をチェックしてほしい。

■杣木靄子 (cv. 高垣彩陽)
匡平・阿幾とは幼馴染。空守村で案山子の修復・メンテナンスを行う「器師」をしている。サッパリとした男っぽい性格

玖吼理 (ククリ)

暗密刀(クラミツハ)

宇輪砲(ウワヅツ)

武未禍槌(タケミカヅチ)

TVアニメ『神様ドォルズ』先行場面カット

■第1話「神はきたりて」あらすじ
故郷・空守村を出て、枸雅匡平は東京で平凡な大学生活を送っていた。同じ学部の史場日々乃に告白をしようとするが、上手くいかずに酔いつぶれてしまう匡平。その帰りに、二人はエレベーターで残虐な死体を発見してしまう……。一方、ある事件を起こし村に幽閉されていた阿幾は、匡平が村から出た事を知り脱走していた。そして、案山子という神の人形を操る匡平の妹・詩緒も、阿幾を追う為に上京してくる。

第1話の先行場面カット

第2話の先行場面カット

第3話の先行場面カット

■TVアニメ『神様ドォルズ』おもなスタッフ
原作 / やまむらはじめ (小学館「月刊サンデーGX」連載中)◆監督 / 岸誠二◆助監督 / 菅原静貴◆シリーズ構成・脚本 / 上江洲誠◆キャラクターデザイン / 森田和明◆総作画監督 / 本橋秀之◆プロップデザイン / 小川浩◆美術監督 / 宮越歩◆色彩設計 / 伊東さき子◆撮影監督 / 大熊義明◆音響監督 / 岸誠二・高寺たけし◆音響制作 / HALF H・P STUDIO◆音楽 / 西田マサラ・石川智晶◆音楽制作 / フライングドッグ◆オープニングテーマ / 石川智晶「不完全燃焼」◆エンディングテーマ / 石川智晶「スイッチが入ったら」◆アニメーション制作 / ブレインズ・ベース◆製作 / 案山子保存協会

■TVアニメ『神様ドォルズ』おもなキャスト
枸雅匡平 / 岡本信彦◆枸雅詩緒 / 福圓美里◆史場日々乃 / 茅野愛衣◆枸雅阿幾 / 木村良平◆日向勾司朗 / 村瀬克輝◆桐生 / 小林由美子◆空張久羽子 / 沢城みゆき◆杣木靄子 / 高垣彩陽◆日向まひる / 花澤香菜
(C)2011 やまむらはじめ・小学館/案山子保存協会・テレビ東京