バンダイナムコグループのサンライズが企画・製作する「機動戦士ガンダム」シリーズ最新作『機動戦士ガンダムAGE(エイジ)』が、2011年10月よりMBS・TBS系列にて放映されることが決定。これに伴い、13日、バンダイナムコ未来研究所にて「ガンダムシリーズ」新作発表会が行われた。

「ガンダムシリーズ」新作発表会にて明かされた最新作『機動戦士ガンダムAGE』

『機動戦士ガンダムAGE』はTVシリーズ第14作となる作品で、前作『機動戦士ガンダム00』(ファーストシーズン: 2007年10月~2008年3月放映 / セカンドシーズン: 2008年10月~2009年3月放映)以来、およそ2年半ぶりの新作。放映に合わせ、バンダイ、バンダイナムコゲームス、バンダイビジュアルなどバンダイナムコグループ各社では、プラモデル、玩具、デジタルカードゲーム、ゲームソフト、映像パッケージなど各種商品・サービスの展開をスタートし、グループを挙げて『機動戦士ガンダムAGE』を盛り上げていくとしている。

バンダイ代表取締役社長、そしてチーフ・ガンダム・オフィサーでもある上野和典氏

サンライズ専務取締役の宮河恭夫氏

子どもから大人まで楽しめるガンダム、それが『機動戦士ガンダムAGE』

『機動戦士ガンダムAGE』は、戦うことによって、自らの機体を進化させる「AGE(エイジ)システム」を搭載したガンダムAGEを主役機とした物語。3世代にわたる主人公たちは、その力を使って救世主となり、世界を救う、「三つの運命が 歴史になる――」壮大なガンダム大河ストーリーとなっている。

<ストーリー>
スペースコロニーへの移民が始まって数百年が過ぎた宇宙時代。
地球圏の覇権をめぐる戦争は終わり、平和な時代が到来するかに思われた。
しかし、その平和は突如出現した正体不明の敵によって、はかなくも崩れ去った――。

A.G.101年―(Advanced Generation)
突如、出現した正体不明の敵『UE (Unknown Enemy=アンノウン・エネミー)』によって、スペースコロニー『エンジェル』が攻撃を受け、崩壊した。多くの犠牲を出したこの大惨事は後に『天使の落日』と呼ばれた。その後も、UEは、地球圏に住む人々を、長きにわたり苦しめることになるのである。
A.G.108年― UEとの地球連邦との戦いは未だ続いていた。コロニー『オーヴァン』に住む7歳の少年フリット・アスノは、UEの襲撃を受けて、大切な母を失う。母の死に際、彼はアスノ家に代々伝わるメモリーユニット『AGEデバイス』を母から託される。そして、その中に隠されていた設計図をもとに、救世主と呼ばれたモビルスーツ『ガンダム』の開発に取りかかることになる。
A.G.115年― 14歳になったフリットは、機体を自己進化させる仕組み『AGEシステム』を搭載した、新鋭モビルスーツ『ガンダム』の開発に成功し、母を奪った敵、UEとの戦いに身を投じていくことになる。

3世代にわたる主人公とガンダム各機体の活躍が描かれる

キャラクター

主人公が生まれたアスノ家は、かつて地球連邦の技術開発に関わっていた科学者の家系。そのためアスノ家には貴重な研究結果や技術が代々受け継がれている。ゆえにUEに対抗できる唯一の手段、ガンダムを作れるのはアスノ家の者だけとされている。

■フリット・アスノ 男・14歳
幼いながら民間の技術者として軍の整備部に所属し、母から託された『AGEデバイス』の中にあったデータをもとに、『ガンダム』と『AGEシステム』を開発する

■アセム・アスノ 男・15歳
フリットの子

■キオ・アスノ 男・13歳
アセムの子

■エミリー・アモンド 女・14歳
母を亡くしてノーラへとやって来た7才のフリットの、最初の友だち

■グルーデック・エイノア 男
地球連邦軍中佐。とある宇宙戦艦の艦長

■ミレース・アロイ 女
地球連邦軍中尉。とある宇宙戦艦の艦内システム統括

メカニック

フリットが作ったAGEシステムは戦いで得た経験を元に機体を進化させる自己成長システム。このシステムを搭載したガンダムは、何度も戦いを繰り返すことで、さらに強くなっていく。

■ガンダムAG-1 ノーマル
「AGE」システムを搭載した最強のMS。AGEデバイスを持つ者だけが操縦することができる

■ガンダムAG-1 スパロー
スピードを活かしたヒット&アウェイで敵を翻弄する

■ガンダムAG-1 タイタス
格闘が得意で殴り合いならどんなMSにも負けない

■量産型MS ジェノアス
連邦軍主力機。ビームスプレーガンとシールドで武装している

■ガフラン
『UE (Unknown Enemy=アンノウン・エネミー)』が送り込む、まるで怪獣のようなシルエットで、竜形態に変形も可能な正体不明の敵。戦闘能力は未知数。別カラーも存在するようだが……

<『機動戦士ガンダムAGE』の主なスタッフ>
企画……サンライズ
原作……矢立 肇、富野由悠季
監督……山口 晋
ストーリー/シリーズ構成……日野晃博
キャラクターデザイン原案……長野拓造
キャラクターデザイン……千葉道徳
メカニックデザイン……海老川兼武、石垣純哉、寺岡賢司
企画協力……レベルファイブ
制作協力……創通、ADK
製作……サンライズ、毎日放送

これまで『劇場版 ケロロ軍曹』などを手がけてきた山口 晋監督。ガンダムの設定の細かさなど基本部分は踏襲しつつ、「本作はお祭りのようにおもしろければいいじゃないか」という気持ちで制作したいとコメント

ストーリー/シリーズ構成を担当するレベルファイブの日野晃博氏。「一見、子ども向けと思われますが、子どもはもちろん、大人も十分楽しめる作品になっています」と、本作の面白さに対する自信をうかがわせていた