楽天証券はこのほど、東京証券取引所で取扱いを開始する「ETN(Exchange Traded Note)」を今夏、上場第1号銘柄から取扱いを開始すると発表した。

ETNは、上場投資証券や指標連動証券とも呼ばれる。ETF(Exchange Traded Fund:上場投資信託)とは違い、裏づけ資産を保有しないことが大きな特徴。これにより、例えば農産物や原油などのエネルギー資源、新興国の通貨に連動する商品など、裏づけ資産の保有が難しい指標での組成が期待されている。

ETNは、市場に上場する投資商品のため、注文方法や取引手数料、売却時における税金などは、従来の上場株式と同じという。

今回、東証が2011年1月28日の記者会見でETNの取扱い開始を発表し、この夏に第1号となる銘柄が上場を予定していることで注目を集めている。楽天証券では、上場当日からETNの取扱いを開始する予定。

また、今回の取扱いに合わせ、特集コンテンツの公開やネットセミナーなどで、個人投資家に対し、ETNの認知向上に努めていくとしている。