JR東日本は11日、新型リゾートトレイン「リゾートやまどり」の車両展示会を上野駅で実施した。同車両は7~9月開催の「がんばろう日本! 群馬デスティネーションキャンペーン」に合わせて営業を開始する。
485系のお座敷列車「やまなみ」「せせらぎ」を改造した6両編成の同車両。愛称は群馬県の鳥・やまどりに由来し、「風に乗り、自然豊かな群馬の大地を駆け抜けるようにと願いを込めました」(JR東日本)とのこと。
デザインコンセプトは「癒しと郷愁」で、車体上部は懐かしさを感じさせる茶色(ぶどう色2号)、下部には癒しをイメージした萌黄色を採用した。ちなみにぶどう色2号は、同社高崎支社に所属し、「ムーミン」の愛称で親しまれたEF55の色でもある。
車内のシートも茶色を用いたデザインに。座席配列は1列+2列を基本とし、前後の座席との間隔も広く取られ、ゆったりと座れるようになった。
先頭車両の1号車と6号車の運転台後方には展望室が設けられ、前面展望も楽しめる。各車両のフリースペースも充実しており、2号車にはベンチの座面を畳にしたミーティング室「和」が設けられた。4号車には、子供連れの乗客用に、「キッズルーム」も設置されている。
同車両の営業開始日は7月2日で、新宿駅から吾妻線の長野原草津口駅を結ぶ特急「リゾート草津」でデビューする。また、8月には同車両を使用し、高崎駅から吾妻線の万座・鹿沢口間を結ぶ快速「リゾートやまどり」も登場する。