ウェブテクノロジ・コムはJPEG画像のモスキートノイズを減らし、キレイで軽い電子書籍を作るWindowsアプリケーションツール「OPTPiX imesta 7 for eBook 」を発売する。価格は1ライセンスあたり45,000円で、6月中旬より申し込みが可能。また、無料のトライアル版「OPTPiX eBook ALPHA」が本日6日からダウンロードできる。

OPTPiX imesta 7 for eBook

「キレイで軽い」ことが求められる電子書籍コンテンツ。画像データは一般的にJPEG形式に圧縮されるが、その際にモスキートノイズが発生するという欠点がある。ノイズの入らないPNG形式は美麗な画像を表示できるが色数が多くなると圧縮率が低下してしまう。

JPEG画像に発生するモスキートノイズ

「OPTPiX imesta 7 for eBook 」はJPEG画像とPNG画像の長所を併せ持つ独自の「ハイブリッド画像」の生成が可能。雑誌やコミック、パンフレットのようなイラスト、文字、写真が混在する画像を、JPEG画像よりもノイズの少ないキレイな画像としてデータ化することができる。独自のアルゴリズムにより元画像を細かく分割し、色数が多く圧縮しにくい部分はJPEG、ノイズの出そうな部分をPNGで保存し、これを重ね合わせて1枚の画像として表示する。

元画像をJPGに適した部分とPNGに適した部分に分ける

2つを重ねることで小さいファイルサイズながら綺麗な画像を表示できる

また、マクロ機能により複数の画像をまとめてハイブリッド画像に変換できる。JPEG画像とPNG画像が表示できる環境であれば、ハイブリッド画像を表示するために新たなデコードプログラムの用意は不要。

JPEG画像(左)とハイブリッド画像(右)を比較。ノイズの多寡は一目瞭然だ

将来的にはInDesignやIllustratorなどのAdobe製品上でファイルサイズを気にせず高品質のまま作成されたPDFやEPUBコンテンツから、自動的にハイブリッド画像に差し替えることで品質を維持したままファイルサイズを大幅にダウンするシステムへの発展を視野に入れているという。