フォード・ジャパン・リミテッドは、新型「エクスプローラー」(Explorer)の予約受付けを開始した。納車は2011年秋より開始される。価格は440万円(XLT)と530万円(LIMITED)。

フォード エクスプローラー LIMITED

エクスプローラーは、北米でSUVのマーケットを確立したパイオニア的存在。日本でも1990年11月に導入されて依頼、30,000台以上を販売してきた。新型エクスプローラーはデザイン変更はもちろん、ボディ構造が伝統的なボディ・オン・フレームから、軽量なユニボディ(モノコックボディ)へと変更されるなど、20年の歴史の中で最も大きな改良となった。

エクステリアは、ひと目でエクスプローラーと分かる力強さはそのままに、躍動的でモダンなフォルムとし、フロントグリルはフォードオーバルを中心に配置した3本バーデザインの大型グリルを採用。ボディサイドにまで回り込んだテールライトには、消費電力の少ないLEDを採用した。リアリフトゲートは、左右幅を広くとった使いやすいもの。

インテリアもモダンに変更。素材にもこだわるなど、乗員7人が快適に過ごせるものとした。ダッシュボードからドアパネルまで、連続したフォルムが特徴。また、フォード独自のドライバー・コネクト・テクノロジー「MyFord Touch」を装備。空調関連、オーディオ操作関連など、車内の装備や情報を一元化し、直感的なタッチパネルで操作できる。Bluetoothにも対応している。

エンジンは新開発の3.5L(リッター)V型6気筒。Ti-VCT(可変バルブタイミング)を採用し、燃費を従来モデル(4.0L)と比べて20%以上も改善しながら、最高出力294ps(216kW)を発揮する。トランスミッションには電子制御式の6速SST(セレクト・シフト・オートマチック・トランスミッション)を新たに採用した。駆動方式は「テレインマネージメントシステム」を備えた4WD。サンド(砂漠)、マッド&ラット(泥濘地や轍)、スノー(雪道)などの走行モードが選択できる。滑りやすい急勾配を下る時に速度をコントロールする「ヒルディセントコントロール」も装備される。

安全面では、オーバースピードによる旋回中のコースアウトを未然に防ぐ「カーブコントロール」や、操作と車両の動きから意図的にアンダーステアやオーバーステアを発生させることで車両の安定性を確保する「アドバンストトラック」を装備する。そのほか、後退時に後方をモニターで表示する「リアビューカメラ」、乗員の体格などに応じてエアバッグシステムやシートベルトプリテンショナーの作動をコントロールする「パーソナル・セーフティ・システム」などを装備する。

快適性・利便性の面では、採光や換気、快適性を向上させる「デュアルパネルサンルーフ」、左右独立温度調整機能付きオートエアコンを装備。そのほかLIMITEDには、本革シート、フロントシートヒーター&クーラー、パワーリフトゲート、ボタンひとつで3列目シートを畳むパワーフォールディングシートを採用した。

XLT

LIMITED

LIMITED

XLT

メーターパネル

フロントシートヒーター&クーラー

ディアルパネル・サンルーフ

パワーリフトゲート

ユニボディ(モノコックボディ)

V型6気筒3.5L Ti-VCTエンジン