キアヌが「さんをつけろよデコ助野郎」と言うシーンも楽しみではあったが…
撮影:石井健

5月9日にお伝えしたハリウッド実写版『AKIRA』へのキアヌ・リーブスの出演はどうやら立ち消えしてしまったようだ。

米国の映画情報サイトJoBloによると、キアヌは今月初めに米ワーナー・ブラザースとの非公式の会談で金田役のオファーを受けた。もともと『AKIRA』のファンだったキアヌは大いに乗り気で内定寸前まで話は進んだが、結局ブラッド・ピットやジェームズ・フランコ、ライアン・ゴズリングらと同様、今までにオファーされながら断ってきた俳優たちと同じ道を選んだ格好だ。

『マトリックス』以来、キアヌと蜜月関係にあったワーナー・ブラザースの担当者はひどく落胆しているものの、現在もなお精力的にキャスティングにあたっているという。

このプロジェクトが本格的に着手されたのは昨年2月、アルバート・ヒューズが監督を務めることが決定したときからだ。ワーナー・ブラザースとプロデューサーのレオナルド・ディカプリオは水面下でプリ・プリダクションを行ってきたが、予算が1億4,000万ドルにまで膨れあがったことでスタジオ内の懸念は高まっていた。

そこで劇中での金田に年を取らせることで、より知名度が高く集客力のある俳優に演じてもらえるよう、『ハリー・ポッター』シリーズを手がける脚本家スティーヴ・クローヴスを招聘して脚本の書き直しを行ったと見られている。

再び暗礁に乗り上げてしまった実写版『AKIRA』。今後も動きがあれば随時お伝えする。