現在、原発事故と並んで電力関連で話題に上っているが、夏季の電力需給の問題だ。早めのクールビズ対応や企業単位でのサマータイム導入など、様々な活動が行われているが、現実にどのような事態になるのかは未だ不透明だ。

ネット上でも関係省庁や企業などからオフィス・家庭向けに節電の呼びかけが行われている。どこも基本的には同じような内容だが、よく見るとそれぞれに特色が現れている。すでに節電モードで生活している人も多いことと思われるが、改めて見直すことで新たな節電ポイントや無理なく節電できるコツが見つかるかもしれない。

※掲載している節電対策サイトは、関係省庁・企業を中心に編集部が独自に調べたものです。抜けているサイトもあるかもしれませんが、あらかじめご了承ください。

経済産業省

経済産業省のWebサイトに掲載されている節電対策。それぞれのアクションによりどれくらいの電力を節約できるのか、クリックしながら見ていくことができるようになっている。別途、PDFで公開中の資料『いま知りたい電気のあれこれ』では、電力の単位から計画停電の仕組みまで図でわかりやすく解説する。「えあコン」「れいゾウこ」などの微妙なキャラで、節電するたび、ともだち増える……かどうかは不明。

環境省

環境省は『みんなで節電アクション!』というキャンペーンで節電を啓発。オフィス、家庭でできる節電「7つのアクション」をビジュアル重視で紹介している。クールビズや、朝型生活を推奨する『朝チャレ!』など、以前から同省が取り組んでいるCO2削減対策も絡めて生活全般の見直しを呼びかける。節電啓発ポスターを提供するなど、キャンペーンの形に仕立てることで利用者の義務感がほどよく低減されている。

東京電力

東京電力による家庭向け節電対策の紹介ページ。エアコンの温度設定や待機電力削減など、各所と同様の節電対策の他、打ち水やすだれを使うなど電気に頼らずできるだけ快適に過ごす工夫や、風鈴の音・寒色系のインテリアなど気分的に暑さを和らげる方法までが挙げられている。気持ちの問題にまで踏み込んでいるわりに、強いメッセージは感じられず意外と涼しげにまとめてある。企業向けページでは操業調整にも言及。

東北電力

東北電力のサイトでは、エアコン・冷蔵庫の設定温度などの「弱める」節電や、消灯・コンセントを抜くなどの「止める」節電など、基本的な考え方をベースに節電対策を紹介。また、東北電力管内を対象にした『緑のカーテン運動』ではゴーヤ・ヘチマ・アサガオのタネを応募者に無料で配布し、育て方のハウツーやQ&Aなどを掲載して栽培をサポートしている。利用者が取り組むためのハードルを下げる努力を行っている。

家電製品協会

電子レンジは使用時の電力量が比較的大きい家電だが、炊飯器の保温に替えてご飯の温め直しに使ったり、野菜の下ごしらえに活用することで、全体として調理時の使用電力量を削減できるという。家電製品協会が提唱する『スマートレシピ』では、電子レンジを活用した様々な料理を紹介。ただし、電力使用量のピーク時は避けて使用することが重要だ。

新エネルギー財団

再生可能エネルギーなどの開発・導入のための調査研究や人材育成・事業支援などを行う新エネルギー財団では、家庭用太陽光発電や燃料電池の設置補助などについての情報を提供。それぞれ別の団体が補助金申請の募集・審査・交付などの業務を行っている。関連団体が多いので補助金交付のための経費もそれなりにかかっていることだろう。

家電メーカー

各家電メーカーがそれぞれ家電の節電方法をまとめたページを公開している。一般的な節電方法だけでなく、各メーカーが独自に搭載している節電機能や設定メニューなどの使用方法を説明しているところもある。使用中の家電について、より手軽で効果的な節電方法を知ることができるかも。

日立

東芝

三菱電機

パナソニック

シャープ

ダイキン

パソコン・周辺機器

パソコンや周辺機器は電源を入れっぱなしだったり、消し忘れがち……という方は意外と多いのでは? オフィスも含めて稼動している数が多いだけに、少しの節電でも皆が実行すれば大きな効果が期待できるので、賢く活用しよう。電力使用量の逼迫が予想される時間帯には不要不急の使用を控えるのが最善だ。

マイクロソフト

レノボ

NEC

富士通

デル

キヤノン

ナナオ

バッファロー

アイ・オー・データ機器

ロジテック