女優の中谷美紀、戸田恵梨香、芦田愛菜らが29日、東京・有楽町のTOHO シネマズ日劇2で行われた映画『阪急電車 片道15分の奇跡』の初日舞台あいさつに立った。
映画『阪急電車 片道15分の奇跡』の初日舞台あいさつに立った中谷美紀(左)と戸田恵梨香 拡大画像を見る |
2008年の発売以来、累計75万部を突破した有川浩の同名小説を、ドラマ『結婚できない男』や『ありがとう、オカン』(ともに関西テレビ・フジテレビ系)の演出を手掛けた三宅喜重監督が映画化。宝塚~西宮北口間を約15分間で走る阪急今津線を舞台に、乗客たちの様々な愛の物語や人間ドラマを描く。
中谷は「今、日本中が震災で疲弊しているかと思いますけど、温かい思いを届けられたら」と話しながら涙で言葉を詰まらせ、「この作品は失敗しても傷ついても立ち上がれる、自分の人生を肯定したくなるような作品に仕上がっています」と思いを語った。戸田は「私たち人間が苦しんだ時に喜びや幸福感をもう一度教えてくれる作品です。皆さんにその幸せが伝わればと思います」とアピールし、「今回は私の地元である神戸の阪急電車が舞台なので、東京の方、そして全国の方にも阪急電車を知っていただくきっかけとなるこの作品に携われて光栄で嬉しく思っています」と笑顔を見せた。
また、谷村美月は「自分がこれほど理解できる役は今回が初めてでした」と自信をのぞかせ、「日々ストレスを感じる毎日ですが、この映画を見て、ちょっとでも人に優しくしようとする切っ掛けになれたら嬉しいですね」と話していた。