モーニングスターは28日、NTTドコモと協力し、モーニングスター独自の投資信託の関連情報や運用シミュレーションツールなどを、Android OSを搭載したタブレット型端末「ドコモ スマートフォン GALAXY Tab」にアプリケーションとして搭載し、投資信託を販売する金融機関向けに提供するサービスを開始することとしたと発表した。

モーニングスターは2010年9月から、iPhoneやAndroid向けアプリケーション「株・投信情報」の提供を無料で開始。同社によると、ダウンロード総数は70,539(3月26日現在)となっている。また、同年11月には、iPadで情報などが閲覧できるアプリケーションの提供を数社に対して開始するなど、「個人投資家向け、金融機関向けの新しいデバイスの活用に積極的に取り組んでいる」(同社)。

今回のサービスの導入により、投資信託の販売員は、営業日ごとに自動でデータが更新された最新の運用情報を携帯できるようになる。また、個別ファンドの組み合わせ効果をわかりやすく明示できる操作性の高いチャート、資産運用シミュレーション結果や顧客向けアンケート調査などもタッチ操作で表示できるようになるため、「投資家への情報提供とアドバイスの幅が広がる」(同)。

さらに、同サービスを含めた情報サービスにおいては、海外のクラウドサーバを用い、ディザスターリカバリー(災害復旧)環境を構築。従来型サービスも、堅牢なデータ配信・保守運用体制で行なってきたというが、これにより、「地理的なリスクを分散し、より継続性の高いサービスを提供できると考えている」(モーニングスター)。

同社は、今回のサービスを通じて、「投資信託販売における情報提供と投資アドバイスの幅が一層広がり、投資家の資産形成に寄与することを目指す」としている。