1月の百貨店、スーパー、コンビニの売上高が出そろった。百貨店とスーパーは前年比マイナス。一方、コンビニは3カ月連続のプラスとなった。全国的に寒い日が続いたことが各業態の売上にも影響したようだ。
日本百貨店協会が発表した1月の全国百貨店売上高は、店舗数調整後で前月比1.1%減の5,541億円だった。3カ月連続のマイナス。同協会によると、このところの景気の持ち直しによる消費マインドの改善で、冬のクリアランスセールが好調に推移。また家庭生活の充実を図る意識の高まりもあり食器や台所用品が好調だったという。10都市の売上をみると、好天に恵まれた東京が前年同月比1.4%増、横浜が同1.9%増などと好調だった一方で、記録的な大雪となった北日本や日本海側などの地方都市では苦戦。札幌が5.5%減、仙台が4.8%減となっている。地区別では東北が6.8%減、中部が4.7%減など。なお、外国人観光客の売上高(調査対象は41店舗 / 免税手続きベース)は前年同月比3.1%増。2カ月連続のプラス。購買客数は2.4%減だったが、1人当たりの購買単価は5.6%増となっている。
スーパーでは寒さが好材料にもなったようだ。日本チェーンストア協会が発表した1月のスーパー売上高(店舗調整後)は、前年同月比0.1%減の1兆865億円。26カ月連続のマイナスとなるが、減少幅はわずかとなっている。同協会によると、生活者の節約志向は続いているものの、気温が低くなったことで、鍋物の材料、冬物衣料、寝具関連商品などの売上が伸びた。部門別販売額をみると、「食料品」が0.4%減、「衣料品」が1.2%減。「住関品」は1.0%増。調理用品、風邪薬、マスク、健康食品、電気暖房、加湿器などが好調だった。 一方、日本フランチャイズチェーン協会がまとめた1月の主要コンビニエンスストア10社の売上高 (既存店ベース)は、前年同月比5.1%増の6,050億円となり、3カ月連続で前年を上回った。全国的に気温が低くなったことで、ホット飲料やおでんなどが好調だった。たばこも金額ベースで売上を押し上げた。来店客数(既存店ベース)は0.7%増、平均客単価は4.4%増の576.9円だった。商品別(全店ベース)では、弁当やパンなどの「日配食品」が5.3%増、菓子やソフトドリンクなどの「加工食品」が2.6%増、たばこを含む「非食品」が13.2%増、「サービス」が7.2%増となっている。