"妻"に焦点を当てて、その姿を公表されているデータから読み解く「妻の正体~データ編」。今回は少し趣向を変え、夫側のデータを紹介する。いまや世の女性から熱い支持を集めるイクメンだが、実際に育児をしている夫の本音はどうなのか? 育児中に妻からの評価が上がる夫と下がる夫、それぞれの理由は?

今回取り上げるのは、インターネット調査のメディアインタラクティブが実施した「イクメンに関する実態調査」。2月10日~14日、同社運営のアンケートサイト「アイリサーチ」でWEBアンケートを実施した。対象は20歳以上40歳未満で、乳幼児~小学低学年児童までの子どもを持つ既婚男性。500人から有効回答があった。

子育て前と実際に子育てをしてからの心境の変化を聞いたところ、2人に1人(48.6%)が「育児は思っていたより大変」と答えた。そのほかは「楽しい」20.8%、「充実感がある」14.8%、「素晴らしい」12.2%など。

子育てで"楽しい"と感じることでは、「遊ぶ」(77.4%)や「お風呂に入れる」(68.4%)、「買物」(23.8%)が上位に。"大変"と感じることのトップは「夜泣き」(59.2%)で、「寝付かす」(42.6%)ことが苦手な夫も多いようだ。ほかでは「ごはんを食べさせる」(23.2%)、「遠方への移動」(15.0%)、「ごはんを作る」(14.6%)、「おむつを取り替える」(14.4%)がほぼ同割合となっている。

それでは夫の子育て、妻からはどう評価されているのだろう。「子育てをされているあなたの行動を見て、奥様のあなたに対する評価は変わりましたか」と聞いたところ、「評価が上がった」と答えたのは約3割(29.4%)。7割弱の67.4%が「あまり変わらない」と答えている。また、3.2%と少数ではあるが「評価が下がった」という夫もいた。

評価が上がった人と下がった人はどう違うのか。それぞれの理由を見てみよう。「上がった」理由で大半を占めたのは「家事・育児に積極的」というもの。具体的には「3人目が生まれてから、あうんの呼吸で動けるようになったと言われる」「たまには、妻が自由な時間を作ってあげているので」「何事も積極的にかかわることで、家庭が明るくなった」など。

一方、「下がった」理由では「育児に積極的でないから」が多かった。ただし"やる気"が評価に結び付かないケースも。「積極的にやろうとするけど、余計なことをしてしまって評価が下がってしまっている」「子育てを独占してしまうから」「妻と違って完ぺきにこなすことができない場合がありイライラするようだ」といった声が聞かれた。