"妻"に焦点を当てて、その姿を公表されているデータから読み解く「妻の正体~データ編」。今回は妻のへそくり額。不況は妻のへそくり額にも影響しているのだろうか。そして妻たちが感じている家計の現状は?

今回紹介するのは、損保ジャパン・ディー・アイ・ワイ生命保険が昨年12月に行った「2010年冬のボーナスと家計の実態調査」。全国の20~50代のサラリーマン世帯の主婦500人が回答した。

夫に内緒の資産(へそくり)が「ある」と答えたのは43.4%で前年調査の46.8%から3.4ポイント減少した。その平均額は308.3万円でこちらも前年の374.3万円から66.0万円も落ち込んでいる。ちなみに「へそくり」の最高額は3,500万円だった。

へそくり額が減った理由としては「家計の赤字の穴埋めに使った」(37.0%)がもっとも多く、次は「収入が減り、へそくりできなくなった」の23.5%だった。これを裏付けるように61.0%の主婦が家計の現状について「苦しい」と答えている。

また、家計費節約のために「倹約している」とした主婦は7割で、そのうち99.4%が「今年も倹約する」と回答。「倹約していない」と答えた主婦でもその半数以上が新たに「倹約を考えた生活をする」と"決意表明"している。

ちなみに今年節約しようと考えているものでは「食費」が229件ともっとも多く、次が「外食費」(60件)だった。節約のために取り入れたい食材には「もやし」「豆腐」「きのこ」がランクインした。逆に支出を増やしたいものでは「レジャー費や旅費」(121件)が最多となっている。