カブドットコム証券は14日、同日刷新された大阪証券取引所の次期デリバティブ売買システム「J-GATE」に完全対応した、先物/オプション取引システムの刷新を行ったと発表した。

次期デリバティブ売買システム「J-GATE」で採用されたNASDAQ OMXの売買システムは、相場状況に応じて瞬時に大量の売買注文を出すハイフリークエンシー取引(高頻度取引)に対応したもの。

カブドットコム証券でも個人投資家向けのサービスとして、「機関投資家と互角に渡り合える速度/品質を持つシステム提供のため」とし、大阪証券取引所が提供するコロケーションサービスを採用した上で、カブドットコム証券の発注システムの刷新を実施した。

今回の先物/オプション取引の取次処理速度は、「2010年の東証アローヘッドへの対応時に株式で達成した平均324ミリ秒(最速93ミリ秒)をさらに上回る、平均273ミリ秒(最速78ミリ秒)を達成」(カブドットコム証券)。

これらの品質向上を踏まえて、従来から株式で提供している1秒保証(取次処理に1秒を超えた場合は手数料無料)を日経225先物/オプション取引にも14日から適用した。また、「スマートフォン(iPhone/Android)対応を初めとし、携帯3キャリア対応の携帯アプリも拡充し、豊富な執行条件を持つ『J-GATE』をマルチチャネルでフルサポートする」(同社)としている。