SBIホールディングスは8日、自動車保険一括見積もり請求サービスを提供する「保険の窓口インズウェブ」で実施した「スマートフォンの利用状況」についてのアンケート結果を公表した。これによると、スマートフォン保有者の56.8%が今後自動車保険の見積もりや契約が可能なスマートフォンアプリがあれば利用してみたいと思っていることが分かった。

調査は、2010年11月30日~12月17日に、インズウェブ利用者を対象に、インターネットによる任意回答で実施。520人から有効回答を得た。

これによると、スマートフォンや携帯電話・PHSを持っているかという質問に対し、全年代で見ると「携帯電話・PHSのみ持っている」と回答した人は79.5%、「スマートフォンのみ持っている」と回答した人は8.3%、「携帯電話・PHSとスマートフォンを両方持っている」と回答した人は6.2%。インズウェブ利用者の14.5%がスマートフォンを保有していることが分かった。

スマートフォンまたは携帯電話・PHSの主な利用目的についての質問(複数回答)では、上位は「電話をする」「メールをする」だった。ただ、携帯電話・PHSの場合は「電話をする」「メールをする」に利用目的が偏っているのに対し、スマートフォンではその他の目的で利用している割合も高く、利用目的にバラツキ(多目的)があった。

特にスマートフォンでは携帯電話・PHSに比べて「検索をして目的のものを探す(スマートフォン:17.6% 携帯電話・PHS:8.5%)」や「動画を見る(スマートフォン:9.9% 携帯電話・PHS:2.7%)」、「音楽を聴く(スマートフォン:13.0% 携帯電話・PHS:3.3%)」といった目的の割合が高く、「よりPCに近い形でスマートフォンを利用している実態がうかがい知れる」(SBIホールディングス)。

一方、「金融取引(株、FXなど)をする」に関してはスマートフォン(0.3%)よりも携帯電話・PHS(1.6%)の方が割合が高く、「他分野に比べて、金融分野はスマートフォンユーザーのニーズの取り込み対応が遅れているのではないかと思われる」(同社)。

さらに、スマートフォン保有者を対象に、「自動車保険の見積もりや契約が可能なスマートフォンアプリがあれば利用してみたいか」という趣旨の質問をしたところ、全年代で見ると、56.8%の人が自動車保険の見積もりや契約が可能なスマートフォンアプリがあれば利用してみたいと思っていることが分かった。「この調査結果からも、簡単で便利であればスマートフォン経由でも自動車保険の見積もりや契約したいという一定の潜在的なニーズは存在することがわかる」(同)。

「自動車保険の見積もりや契約が可能なスマートフォンアプリがあれば利用してみたいか」という趣旨の質問をしたところ、全年代で見ると、56.8%の人が自動車保険の見積もりや契約が可能なスマートフォンアプリがあれば利用してみたいと思っていることが分かった。

SBIホールディングスでは、上記結果について、「自動車保険会社にとってスマートフォン対応は20代,30代の若い層を取り込む上での1つの重要な戦略(チャネル)となり得るのではないか」としている。