スイスの時計ブランド・オーデマ ピゲはこのほど、新モデル『ロイヤル オーク スケルトン』を発売した。これを記念し、東京・銀座の「オーデマ ピゲ ブティック銀座」にて、新モデルの発表会も開催された。

「オーデマ ピゲ ブティック銀座」で発表された新モデル『ロイヤル オーク スケルトン』

1972年の誕生以来、ステンレススチール製の高級時計として、約40年にわたり世界的な人気を誇る「ロイヤル オーク」。オーデマ ピゲ ジャパンCEOの麦野豪氏は、「1972年当時、高級時計といえば金を使ったものが多く、ステンレスを使った高級時計は珍しかった。また、クォーツショック(クォーツ腕時計の登場に始まる時計市場の大激変)によって機械式時計は壊滅的な打撃を受けたが、オーデマ ピゲは『ロイヤル オーク』を出したことで、さらなる成長を遂げられた」と説明した。

新モデル『ロイヤル オーク スケルトン』では、これまでのスケルトンウォッチの常識を覆す斬新なスタイルを提案。オーデマ ピゲ製キャリバー3120をベースに、ハイグレードなスケルトン ムーブメントとして開発されたキャリバー3129を搭載している。

同モデルを設計したのは、スイス本社で活躍する時計設計技師・浜口尚大氏。発表会では浜口氏も中継で登場し、「時計は薄いほど見た目としてはきれいだが、一方で耐久性の問題も考えて設計されており、美しさと強度を並び合わせるのが難しかった。今回のモデルではグレーのメッキ加工を施し、スポーティーなモデルながら落ち着いた色合いにしている」と述べた。

『ロイヤル オーク スケルトン』では、18Kピンクゴールドケースのモデル(写真左)とステンレスケースのモデル(同右)が発売される

その後、新モデルを実際に手に取って見るだけでなく、電子顕微鏡を通して高度な技術を確かめる場面も。スケルトン技術を使いこなし、かつモダンで斬新なデザインの新モデルに、参加者も魅了された様子だった。

『ロイヤル オーク スケルトン』は、ステンレスケースのモデルと、18Kピンクゴールドケースのモデルの2種類を用意。価格はピンクゴールドのモデルが451万5,000円、ステンレスのモデルが299万2,500円。