トレイダーズ証券は25日、シンガポール最大級の証券グループPhillip Capital傘下のPhillip Financials(フィリップファイナンシャルス)および成瀬証券と、日本国内における個人投資家向けデリバティブ取引事業に関して、包括的な業務提携を行うことで合意したと発表した。
Phillip Financialsおよび成瀬証券は、シンガポールに拠点を置き、全世界10カ国に72万人以上の顧客を抱え、30年以上にわたり高品質の金融商品を提供してきたPhillip Capital Groupの一員。現在、日本国内において店頭FX、国内株式、シンガポール・マレーシア・タイ・香港の外国株式、投資信託、外国債券を取り扱っている。
また、成瀬証券は、2010年12月20日に、大阪証券取引所の先物取引等取引資格および先物・オプション自社清算資格の承認を受けており、新たな事業領域の拡大を図っている。
一方、トレイダーズ証券は、主軸事業である外国為替取引事業および証券取引事業において、「参入企業の増加による競争激化や新たな規制の導入などによる経営環境の変化に対応する」とし、経営体勢の強化を図るとともに、個人投資家に対して、「最先端のインターネット取引システムやトレーディングをサポートする付加価値のあるサービスを提供し続けることに取り組んでいる」(同社)。
今回、トレイダーズ証券とPhillip Financialsおよび成瀬証券は、国内外の株価指数先物取引や外国為替証拠金取引(FX取引)などのデリバティブ取引分野において、「双方が蓄積してきた事業ノウハウや経営資源を相互で活用する」とし、個人投資家に対し、「高品質で安定した金融商品の提供および取引機会の拡充」(トレイダーズ証券)を実現し、双方が、業容・収益の拡大を図ることを目的として、包括的な業務提携を行うことに合意した。 業務提携の詳細について、トレイダーズ証券では、「今後の協議を経て順次確定していく予定」としている。