ジョンソン・エンド・ジョンソンが運営する「ニコレット禁煙支援センター」ではこのほど、今年10月に実施されたタバコ税増税が喫煙者に与えた影響を調査し、その結果を発表した。同調査は、今年8月時点で喫煙していた日本全国の男女316名を対象に行われた。なお、同センターは増税前である今年9月にも「タバコ税増税直前 緊急アンケート」を調査しており、増税前と増税後の実態にどのような違いがあるのかも明らかになっている。

今回のタバコ税増税によるタバコの値上げをきっかけに禁煙しようと思いますか? ※増税前調査

あなたは2010年10月のタバコ税増税をきっかけに禁煙にチャレンジしましたか?

9月に実施されたアンケートによると、増税を機に「禁煙しようと思う」と回答した人は57.9%に達していたという。しかし今回の調査で、実際に禁煙にチャレンジしたかどうかを尋ねたところ「はい」と回答した人は36.1%で、4割以下にとどまったことが判明した。

禁煙に成功する自信はありますか? ※増税前調査

現在も禁煙は続いていますか?

さらに実際に禁煙にチャレンジした人に、現在も禁煙が続いているか質問したところ、57.0%が「禁煙していない」と回答。9月のアンケートでは「禁煙に成功する自信がある」と回答した人は53.0%にものぼっていたことから、実際の禁煙は思ったほど簡単ではなかったことがうかがえる。また、禁煙に際して、何らかの禁煙グッズや治療を試したか尋ねたところ、1番多かった回答は「特にない」(53.2%)、次いで電子タバコ(23.9%)となった。禁煙するための手段は多様化しているものの、未だにグッズや治療に頼ることなく禁煙にチャレンジする人が多いことが明らかになった。

一方、禁煙にチャレンジしなかった人(63.9%)に増税への対策をとったかを尋ねると、「タバコを買いためた」が49.5%で最も多く、次いで「吸う本数を減らした」(41.6%)という結果に。10月の大幅なタバコ税増税は、禁煙意思のない人にも何らかのアクションをとらせる結果となったようだ。

禁煙にチャレンジした時に試した禁煙グッズや治療はありますか?(複数回答可)

あなたはタバコ税増税を機に、何か対策をとりましたか?(複数回答可)