チューリッヒ・インシュアランス・カンパニー・リミテッド(チューリッヒ)と日本興亜損害保険は29日、11月1日付でリスクコンサルティングを行う合弁会社を設立することで合意したと発表した。

日本興亜損保とチューリッヒは、2008年12月に、企業分野における業務提携の検討を開始することに合意。2009年12月、日本興亜損保の子会社であるエヌ・ケイ・リスクコンサルティング(NKRC)内に「チューリッヒ日本興亜グローバルリスクサービス部」を設立した。設立からこれまで、リスク関連サービスの提供の準備を行ってきたが、今回チューリッヒからの出資を受け入れ、本格的に事業を開始することにした。

合弁会社の設立方法は、NKRCにチューリッヒが出資し、同時に「NKチューリッヒ・リスクサービス株式会社」に社名変更する。

NKRCの「チューリッヒ日本興亜グローバルリスクサービス部」を除く全事業は、11月1日付でNKSJグループ内のリスクコンサルティング会社である損保ジャパンリスクマネジメントに事業譲渡する(損保ジャパンリスクマネジメントは、同時にNKSJリスクマネジメントに名称変更する)。

合弁会社設立の目的として、日本興亜損保は、「チューリッヒの有するグローバルなリスクエンジニアリング技術と、日本興亜損保の日本マーケットでの経験に基づくノウハウを融合し、グローバルにビジネス展開する日系企業に特化した、高度かつ専門的なリスクコンサルティングサービスをチューリッヒと共同で提供すること」を挙げている。

合弁会社が行う主なサービスは、「チューリッヒの有する世界基準のリスク評価ノウハウをベースとしたサービス」、「グローバルにビジネス展開する日系企業へのリスクソリューションの提供」、「チューリッヒの海外ネットワークを駆使して収集したリスク情報の提供」となっている。