日産自動車は、マイナーチェンジした「NISSAN GT-R」2011年モデルを11月17日から発売する。今回の改良では燃費を向上しつつ最高出力を485PSから530PSへと大幅に向上した。価格は869万4000円~1500万300円。ボディカラーは、新色のメテオフレークブラックパール(2P)とオーロラフレアブルーパール(2P)の特別塗装色2色を追加した、全6色が用意される。
「NISSAN GT-R」2011年モデルでは、これまでのモデルに加え、走りの感動を提供するというサーキット専用モデル「Club Track Edition」と、カスタマイズ性を向上した作りの感動を提供するという「EGOIST」が追加され、これまでの「Pure edition」「Black edition」「Premium edition」「Spec V」を含む、全6モデルとなった。
エンジンはターボチャージャーのブースト圧やバルブタイミング、空燃費の変更などにより、燃費を8.5km/L(10.15モード、JC08モードでは8.6km/L)に向上しつつ、最高出力を530PS(390kW、6400rpm)、最大トルクを62.5kgm・f(612N・m、3200~6000rpm)に向上し、高性能感を演出するためエンジンカバーは赤色にしたという。また、超低貴金属触媒や大容量マイコン搭載ECMの採用により「平成17年度基準排出ガス75%低減源レベル」に適合するクリーンな排出ガスとした。
そのほかエンジンルームの隔壁にアルミハニカム入りカーボンコンポジット製ストラットサポートバーを設定したほか、キャビン側ダッシュパネルにサポートメンバーを追加し剛性を高めている。また、足回りでは前後のサスペンションはアルミ製フリーピストン仕様のショックアブソーサーを新開発したほか、前後のサスペンションセッティングを変更、ブレーキには耐フェード性、コントロール性、耐久性も向上した独自開発のφ390の薄型大径ローターを採用。タイヤには、新コンパウンドを採用し、内部構造を刷新したたダンロップ製「SP SPORT MAXX GT 600 DSST CTT」に新デザインのレイズ製アルミ鍛造ホイールを採用した。
エクステリアではダウンフォースを約10%向上しつつ、空気抵抗係数をCd値0.27から0.26へと低減。LEDデイライトを内蔵した新形状のバンパーを採用、リヤバンパーにはエアアウトレットを新設し、マフラー冷却性能を向上したほかリヤディフューザーも延長して、リヤのダウンフォースも10%向上したという。また、高輝度LEDランプを採用したリヤフォグランプを標準装備した。
インテリアでは、リアルカーボン製のセンタークラスターフィニッシャーを採用したほか、スイッチ類をマットブラックに、コンソールやエアコン吹き出し口のリング部などクローム加飾を施した部分にブラックスモーク処理を施し、よりスポーティな印象を強調しているという。シート形状も変更し疲労感を軽減し、「Black edition」用シートには「Pure edition」「Premium edition」用シートの基本骨格を使い、RECAROのデザインと本革を採用したバケットシートを設定した。