こんにちは。一日3時間をニコニコ動画に費やすダメ社会人、山田井ユウキです。

今日もさっそく最近流行の動画や埋もれている良動画を独断と偏見で皆さんに紹介していこうと思います。選ぶ基準はただ一つ、僕の趣味です!

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ニコニコ動画では、プロアマ問わず数多くのミュージシャンが活動しています。これまでに本連載でもボーカリストやギタリストなどを取り上げてきましたが、今回は「バイオリニスト」にスポットライトを当ててみたいと思います。

バイオリンの演奏動画ってそんなにたくさんあるの? と思われるかもしれませんが、これが調べてみると460件以上あるんですよね。ニコニコ動画ユーザーの多彩さに改めて驚いた次第です。


これまでにも何度も関連動画をピックアップしてきた「iroha(sasaki)」による鏡音リンオリジナル曲「炉心融解」。これをバイオリンで演奏した動画で、奏者は「フクメン」。なぜこの名前なのかは動画をご覧いただければすぐわかるのですが、それよりも目を見張るのはやはりその美しい音色。「炉心融解」のメロディーとバイオリンの音がこれほどマッチするというのは、僕にとっての幸せな発見でした。フクメン氏はこの他にも多数のボーカロイド曲をバイオリンで奏でており、それ故に彼のボカロ曲演奏動画には敬意を込めて「倍音リン」というタグが付けられています。


そんなフクメン氏ですが、つい最近引退を表明。最後の動画として投稿された本作には、引退を惜しむコメントが多数寄せられています。


うさぎのお面が凄まじいインパクト放つバイオリニスト、「ウサコ」。彼女が一人で6パート分をこなした「ベルサイユのばら」オープニング曲は、最初原曲と勘違いするほどの完成度を誇っています。6パートと書きましたが、実際にはバイオリンは4パートで、あとはボーカルとコーラス。そう、つまり全部一人でやっているわけですね。こういう挑戦はとてもニコニコ動画らしいなと思います。


そんな「ウサコ」が、エレクトーン奏者の「maru」とコラボした動画がこちら。ファイナルファンタジー12のメインテーマとなる交響詩「希望」を、文句なしのクオリティで演奏しています。……が、やはりそこはニコニコ動画。楽曲はもちろんですが、むしろ「ウサコ」のうさぎのお面と、「maru」の怪獣の着ぐるみが気になって仕方ないのは僕だけではないはず。タグで付けられていた「ヴィエラ族とバンガ族の共演」とはまた、うまいこと言ったものですね。


見た目のインパクトといえばこの方も忘れてはいけません。映画「スクリーム」の例のお面をつけて颯爽とバイオリンを弾くのは、名前もそのまま「スクリームの人」。これまでに様々な楽曲を披露していますが、中でも僕が一番好きなのがこの「イース」の「バレスタイン城」。スピード感あふれる演奏と、随所に仕込まれた小ネタとのギャップが魅力的です。僕がニコニコ動画でバイオリン動画を見るきっかけにもなった作品です。

勝手エヴァンジェリスト・山田井ユウキ

1980年生まれ。レビューサイト「カフェオレ・ライター」で、映画、漫画、ゲームなどを独自視点からレビューする他、「builder by ZDNet Japan」「ハリウッドチャンネル」など各種媒体で記事を連載中。どんなに忙しくても一日数時間ニコニコ動画に費やすという、社会人としてあるまじき生活を謳歌中。好きな動画ジャンルはゲーム実況、ボカロ、他エンタメ系全般。
(タイトルイラスト:3P3P) ※本コラムで紹介している動画は、作者やサイトなどの都合により削除されることもあります。あらかじめご了承ください。