【今日のCFD】スポット金

今回のFOMCに関して当局や関係者などからは、特にコメントは出ていない。しかし、市場では、早ければ今回の会合で追加金融緩和策が発表されるとの期待感が広まっている。ウォール・ストリート・ジャーナル誌上で、ゴールドマン・サックスが『11月の会合で追加金融緩和策が発表される』とのレポートを発表すれば、実際の市場では国債利回り低下にドル安と、既に金融緩和へシフトしつつある。今回の米FOMCで金融緩和の方向性そのものが否定されなければ、金相場は上昇トレンドの流れは変わらず、1300ドル台まで押し上げるシナリオも浮上しよう。

また、ここにきて「SPDR GOLD SHARES」の信託総純資産価値が、増加傾向を示している点も金相場を下支えしそうだ。9月上旬は手仕舞い売りが膨らんでいたが、17日に6.1トン増、20日にも3.6トン増となっており、7月21日以来の高値を更新。株高で投資家のリスク許容度は改善しており、再び金上場投資信託(ETF)の残高を積み増す余地が生じており、インフレヘッジの観点からも、引き続きETF市場への資金流入が期待できる点も抑えておきたい。

もちろん、内部要因主導での売りの可能性と、過熱感が強まっている取組高を理由に下落する可能性ももちろん否定はできないが、裏を返せば、その程度しか現状売り材料は見当たらないということでもある。

テクニカルで見ても上昇基調のトレンドチャンネルを維持していることに加え、ボリンジャーバンド(MA:21 σ:2.5)の上限も1290付近に位置しており、上昇余地はある。一度反落しても、ボリンジャーバンド中心線とトレンドチャンネル下限が重なっているおり、金をサポートする可能性がある。

スポット金 日足