かの有名なアメリカの物語小説『トム・ソーヤーの冒険』を記したマーク・トウェインは、世界を巡る旅行家でもあった。著書『赤道に沿って』において南アフリカ共和国について記しているが、その入り口となったのが港町ダーバン。いまや南アフリカのリゾート地として知られ、マーク・トウェインが筆記具を小脇に抱えて闊歩したであろう彼の地に、カシオ「EX-H15」を持って旅に出た。途中に立ち寄ったアラブ首長国連邦(UAE)ドバイの様子も合わせて、撮影した写真とともに回想してみたい。

旅カメラを携えて

一瞬を切り取る写真は、"瞬間"という時間の短さに反して、想いや感情を一気に喚起させる変わった特性を持っている。

カシオの旅カメラ「EX-H15」。ズームは10倍、広角24mm相当とかゆいところに手が届く高スペック

なおさら旅の想い出となると、"写真一枚"に映るわずかな情報が果てなき記憶を呼び起こし、その場の空気感や匂いまでもを、それこそ"瞬間"で立ち上げてしまう。

今回持参したカシオの「EX-H15」は、フル充電で約1,000枚の撮影が可能。オートマチックに撮影シーンを把握し、瞬時に補正まで行ってしまう「プレミアムオート」を新たに搭載する優れもの。長電池寿命、なおかつ細かい設定を行う必要がないのはスナップ撮影が多い旅向きだといえる。ものめずらしいものに次々と出会った今回の旅では、全てプレミアムオートを利用してみた。

飛行機を乗り継いで南アフリカのリゾート地、ダーバンへ

旅の目的地・ダーバンは、ヨハネスブルグ、ケープタウンに次ぐ南アフリカ第3の都市。高級リゾート地としても知られ、港町であることから「南アフリカのマイアミ」と呼ばれることもある。

ダーバンへは出発地である関西国際空港から飛行機を乗り継ぐこと約1日。途中、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイを経由して、目的地へと向かう。移動は長距離だが、目的地への距離に比例して想像力も膨らんでいくもの。

出発便の離陸時刻は深夜のため、関空にはあまり人がいない様子

ドバイの空港でトランジット(左)。ドバイからダーバンへ向かう飛行機から一望するアフリカの大地に心がはずむ(右)

ダーバンの新空港を拝見

ダーバンの空港は完成直後ということもあり、非常に美しい印象。ワールドカップ期間中の訪問だったため、空港内は英語、ポルトガル語、スペイン語、日本語などが入り混じり、混沌とした状態へと。しかしそれもまた旅の楽しみ。心躍せる要因に過ぎない。

ダーバン国際空港は完成間もない新空港。広い空港ではないが、両替所やショップなど基本的な施設は充実している

現地での滞在は空港から車でおよそ20分に位置する高級ホテル。街の中心地でもありビーチまで徒歩15分という立地条件はこの上ない。部屋から眺望する景色は変哲もないビル群であるが、その奥に望む港があまりにも広大。

滞在は由緒正しい5つ星ホテルにて。旅の基本となる居心地の良い場所を確保できた

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