【FXテクニカル】ドル円
88.00に抑えられ何度か反落するも、根強い投資家のリスクテイクにより、本日午後に88.00をついに突破した。しかし、節目を抜けたからといってドル買い基調が鮮明になった、と考えるのは早計か。
まず、突破後の勢いがすぐに失速し、その後88.00ラインがサポートラインとして意識されていない点が気になる。また、直近の高安86.25-30レベルと89.10-15レベルをフィボナッチでみると、61.80%レベルが88.00のすぐ上に位置しており、ドルの上値を抑えるか注目。
更に88円前半には、レジスタンスポイントがいくつか見られる。トレンドチャンネルの上限が88円前半に位置しており、このラインで上値が抑えられるようならドル安基調は継続か、とのコンセンサスを生みやすい。
このレベルを突破しても、すぐ上には日足の一目均衡表・基準線が88.40-45レベルにあり、88.00突破の達成感も合わさり、むしろドルの上値が抑えられやすい状況か。88円ミドルを完全に突破するまでは、ショートバイアスを想定し、この水準を上値ければドル高基調のシグナルと考えたいところ。