――『HEROMAN』は日本だけではなく、当然アメリカも視野に入っている作品だと思いますが、日本だけでなく、アメリカも満足させるための工夫などはありますか?

「それはやはり『わかりやすさ』ですよね。アメリカでも『Cool』だと思ってもらうためには、やはり『わかりやすさ』が一番大事なんじゃないかなと思います。アメリカ人の子どもが観てもわかるような話作り。アメリカの映画やドラマも参考にしつつ、『わかりやすさ』を目指した感じですね」

――『HEROMAN』の「勧善懲悪」といった部分も非常にわかりやすいところですよね

「難しいことはあまりやっていないですよね。俺は常にやりたいんですけど(笑)。本当はロボットに乗る作品を書きたいんですよ、もう無理でしょうけど。昔から書いてみたかったんですけど、いまだに一本も……。今ではそういう作品を書く人ではないと思われているみたいで。レッテルって恐いですよね(笑)」

――さて、すでに放送も開始となった『HEROMAN』ですが、序盤で注目してほしいポイントはありますか?

「"TAMA"ですね。"TAMA"がすごいですよ。"TAMA"が何かについては、まあ注目しておいてください。笑えますから(笑)」

――笑いどころなんですか?

「笑いどころであり、観どころであり……。いろいろな意味があります」

――それでは最後にファンの方へのメッセージをお願いします

「4月24日に、お通ちゃんのファーストアルバム、「浮世のことなんて今日は忘れて楽しんでいってネクロマンサー」(※)が、全国のアニメイトにて発売されますので、よろしくお願いいたします」

※)TVアニメ『銀魂』の登場キャラクターである「寺門通」のキャラクターソングアルバム。大和屋氏が作詞を担当しており、その過激(!?)な内容ゆえか、なかなかCD化されなかった。

――それは『銀魂』の話ですよね……。というか、お通ちゃんのアルバムが発売されるんですか?

「ついに野望が叶いまして、アニメイトさんだけですが、ようやく発売されることになりました。皆買ってくださいネクロマンサー!」

――それはそれで楽しみですが、『HEROMAN』のファンの方へのメッセージもお願いします

「ジョーイの声優さんがすごく可愛いです(笑)。絵も可愛いですけど、中の人も可愛いので注目してください。あと、富岡(隆司)さんが作画監督をしている回に、俺がモブキャラで出ているらしいんですよ。けっこう意外なところにいるらしいです(笑)。ちなみに次は8話に出ます。最終回近くになったら、どこかで発表したいと思っていますので、じっくりと『HEROMAN』を観ていただいて、ぜひ大和屋を探してみてください。よろしくお願いします」

――ありがとうございました



■TVアニメ『HEROMAN』おもなスタッフ
原作 / スタン・リー◆監督 / 難波日登志◆シリーズ構成 / 大和屋暁◆キャラクターデザイン / コヤマシゲト◆クリーチャーデザイン / 武半慎吾◆チーフアニメーター / 川元利浩・富岡隆司◆美術デザイン・美術監督 / 近藤由美子◆色彩設計 / 岩沢れい子◆撮影監督 / 木村俊也◆音響監督 / 原口昇◆オープニングテーマ / TETSUYA「Roulette」 (Ki/oon Records)◆エンディングテーマ / FLOW「CALLING 」 (ki/oonRecords)◆音楽 / METALCHICKS・MUSIC HEROES◆アニメーション制作 / ボンズ

■TVアニメ『HEROMAN』おもなキャスト
ジョーイ / 小松未可子◆サイ / 木村良平◆リナ / 小幡真裕◆デントン / チョー◆ウィル / 保村真◆ゴゴール / 石塚運昇
(C)B・P・W / ヒーローマン製作委員会・テレビ東京