5月22日公開の映画『ボックス!』の完成披露会見が21日、東京・後楽園ホールで行われ、市原隼人、高良健吾、谷村美月、香椎由宇、筧利夫、李闘士男監督が出席した。

左から谷村美月、市原隼人、高良健吾、香椎由宇、筧利夫

百田尚樹原作の同名小説を、映画『デトロイト・メタル・シティ』などのヒット作を手掛けた李闘士男監督が映像化。大阪にある高校のボクシング部を舞台に、天性のボクシングセンスを持つ主人公のカブ(市原)と彼に憧れてボクシングを始める優等生・ユウキ(高良)の青春を描く。主演の市原が役作りのために丸坊主となり、2カ月間にも及ぶハードなボクシングのトレーニングを敢行するなど、キャスト陣が意欲を見せた作品となっている。

主演の市原は「本気で殴り合いをしたから、『ボックス!』という映画ができました。青春ドストライクの方にはもっと青春が楽しくなるような、そうでない方は明日から青春を味わいたくなるような映画になってます」とアピール

「最後のシーン(市原と高良の試合)は現場にいませんでしたが、そこのシーンは迫力がありました。作り手が必死にもがいている姿が詰まっていることを、ひしひしと感じましたね」と谷村

主人公のカブに恋心を抱き、押しかけでボクシング部のマネージャーとなる智子を演じた谷村は「爽やかな青春映画は初めて。明るく母性を感じさせる役も初めてで、この作品を機にお母さんが似合う女性になりたいですね」と若干19歳ながらも理想とする女優像について言及。2度目の共演となった市原については「すごく真っ直ぐで熱い方なんですけど、他人の意見を柔軟に取り入れる方。みんなが付いていく存在でしたね」と話すと、香椎も「私は先生役でしたけど、市原くんに先生をしてもらいたかった(笑)」とも絶賛。だが、「でも誕生日を何回も聞いてきて、すぐ忘れるんですよ……」と最後はおかんむりの様子だった。

激しいボクシングのシーンに「鼻血とか吐いたりしましたね」と明かした高良。さらに市原との試合のシーンについて「お互い本気で殴っていました。凄い緊張のある中でやってましたね」とやりきった様子だった

不本意ながらもボクシング部の顧問になってしまった英語教師・耀子役の香椎は「出演者皆が仲良くて、それがそのまま映像になった作品。私は先生役で生徒として出たかったですが、一歩引いて生徒たちを見るのも良かったです」