FXオンラインジャパン アナリストチームが最新のデイリーレポートをお届けする。ゴールドマン・サックス・グループに対する提訴について、市場の見方は昨日とは一転している。

米証券取引委員会内で評決が3対2だった事から、米金融規制への不透明感が後退し、結果投資家のリスク許容度も幾分かは拡大した。

USD/JPYは現在(13時時点)で92円半ばの水準まで値を戻している。今回は僅差での決定だったが、この問題はゴールドマン以外にも飛び火する可能性は未だ残されており、リスク回避が再燃するリスクは常に考慮した方がいいだろう。

テクニカル

USD/JPY 日足

USD/JPY(日足)のチャートを二つ並べてみよう。まず上のフィボナッチで大まかな上下のターゲットを想定すると、目先、上は93.24(23.60%)、下は91.47(50.00%)が浮上する。

前者の23.60%レベルには、下のチャート上で表記されている20日移動平均線が93.25付近に位置しており、ドル買い優勢となった場合、アップラインの焦点として浮上しよう。 後者はちょうど半値戻しであり、昨日はこのレベルが意識されていることから、下値ポイントとして注目したい。

では、下のチャートを見てみよう。ショートバイアスが強まっていることがパラボリックで確認できる。ここに上のフィボナッチをあてて考えてみると、一度93.24(23.60%)を試し、その後再度下落を始め直近安値の91.59円をトライするような動きがイメージしやすいだろう。

逆にドル高と考えるならば、やはり93.25円レベルを、しっかり抜ける事が出来るか確認してからロング戦略を採用したいところだろう。