「中華版スーザン・ボイル」と称される青年の歌声が、世界で話題を呼んでいる。

番組で美声を披露したリン・ユーチュン(YouTubeより)

彼の正体は24歳の楽器屋店員、林育羣(リン・ユーチュン)。4月2日に台湾で放映された「超級星光大道」というオーディション番組でホイットニー・ヒューストンの「I Will Always Love You」を熱唱し、その歌唱力と親しみやすいルックスから一躍人気者となった。

そんな彼の名を世界中に知らしめたきっかけとなったのは、動画共有サイト「YouTube」だった。投稿から間もない彼の関連動画の中にはすでに240万再生を超えているものまであり、世界中から注目が集まっている。


この他にも彼は同番組で「Amazing Grace」も披露しており、こちらも男性とは思えないほどの高音で見事に歌い上げている。


オーディション番組で彗星の如く現れたことや、YouTubeがブレイクのきっかけになったことが、昨年鮮烈なデビューを飾ったスーザン・ボイルと共通していることから、「中華版スーザン・ボイル」と呼ばれている林育羣。

絶賛の声がある一方で、アメリカの新聞「シカゴトリビューン」は彼について、スーザン・ボイルのような成功を勝ち取るためには実力以外にも人々から注目されるような人物背景や、有名なサイモン・コーウェル(スーザン・ボイルを輩出したオーディション番組「Britain's Got Talent」の審査員)のような人物が必要としており、やや厳しく評価している。

また日本のブログ等では、「めちゃくちゃうまくてびっくりした」「スーザン・ボイルと比べると何かが足りない」「紅白歌合戦でスーザン・ボイルと共演するといいのでは」と賛否両論のようだ。「中華版スーザン・ボイル」と報じられたことで、良くも悪くも彼女と比較されることになった林育羣だが、本人は「光栄に思っている。スーザンは僕に勇気を与えてくれたから」と語っているという。