映画『マザーウォーター』の製作発表会見が29日、京都市内で行われ、小林聡美、小泉今日子、加瀬亮、市川実日子、永山絢斗、光石研、もたいまさこらが出席した。
同作は、『かもめ食堂』(2006年)、『めがね』(2006年)、『プール』(2009年)の制作スタッフによるプロジェクトの第4弾で、小林、加瀬、市川、光石、もたいまさこらが引き続き出演。京都を舞台に、ウィスキーしかおいてないバーを営むセツコ(小林)、豆腐を売るハツミ(市川)、コーヒー店を始めるタカコ(小泉)の日常を、周囲の人間関係を交えながらシンプルに描いていく。3月10日にクランクインし、現在撮影中。4月4日にクランクアップを予定している。
今回、プロジェクトに初参加する小泉は「小林さんはとても信頼している方のひとりです。また一緒に映画の世界で何か残せたら良いと思っていたので、とても楽しい日々を過ごしています。最近はクセのある役を演じることが多かったので、この現場で毒消ししている感じです」と語るなど、現場ではすっかり馴染んでいる様子。小林も「このチームは半分"寅さん"みたいな雰囲気なので、女性のマドンナが来てくれた! という感じです。新しい風が入って新しい映画になってくれればと楽しみにしています」と期待を寄せた。
撮影は京都でオールロケ撮影。松本佳奈監督は京都を選んだ理由を「人から人を描くのに、日本の中で京都という場所は特別だと思ってロケ地を京都にしました。実際の街の空気と匂いを感じてほしい」と語っている。映画『マザーウォーター』は、10月下旬よりシネスイッチ銀座、新宿ピカデリーほかで全国ロードショー。