塚本晋也監督の最新作『鉄男 THE BULLET MAN』が、アメリカ・ロサンゼルスで開催中の「第1回 グリーンプラネット・フィルム・アワード」授賞式典にて、現地時間23日、「MOST ANTICIPATED INTERNATIONAL FILM of 2010:ACTION FILM "2010年アジア映画(アメリカ映画以外)で最も期待される映画"賞」を受賞した。

授賞式に出席した塚本監督(左)。また今回、塚本監督の授賞と共に、アジア人俳優に贈られる「MOST OUTSTANDING ASIANS in HOLLYWOOD"ハリウッドで最も活躍しているアジア俳優"賞」を真田広之(右)が受賞

「グリーンプラネット・フィルム・アワード」は、スティーブン・スピルバーグ、ジョージ・ルーカス、マーティン・スコセッシ、オリバー・ストーンらが2009年に、米アナハイム大学に設立した映画学科が主宰する映画賞。2009年各国の映画祭や映画賞で脚光を浴び、世界的な話題を巻き起こした"2010年公開作"に贈られるもので、上述の4名を含む7名の選考委員によって選出される。

『鉄男 THE BULLET MAN』は、最愛の息子を殺され幸せな生活が突然破壊され、強い怒りの感情を抱いた男アンソニーの身体が鋼鉄の銃器へと変貌していくというもの。この日、式典に出席した塚本監督は、本作について「『アバター』とは対局のアナログ映画」と述べ、「CGで出せない本物の迫力が出せた。本物の鉄の男が大暴れします」と、アナログならではの迫力を強調。「観た人には、体が受けるインパクトは(アバターと)同じだといわれます。上映時間は3分の1ですが、見た後の疲労感は3倍はある。期待して、体感してください」と、本作の仕上がりに自信を見せた。また、「日本映画だが、自分はアメリカ映画のつもりで作った」と話し、「アメリカの地で、今年最も期待される外国映画の唯一の作品に選んでもらえて、本当に光栄です」と喜びを語った。

『鉄男 THE BULLET MAN』は5月22日より、シネマライズ他全国ロードショー

また、この日、本作の公開日が5月22日に決定したことも発表された。本作の公開を記念して、5月8日~21日の期間、渋谷シアターNでは塚本監督の監督作品を一挙上映する「塚本大図鑑 ―SHINYA TSUKAMOTO FILM FESTIVAL 2010」が開催される。詳細についてはこちら

配給 : アスミック・エース
(C) TETSUO THE BULLET MAN GROUP 2009