英運用大手のETFセキュリティーズは19日、商品上場投資信託(ETF)14銘柄を東京証券取引所に上場したと発表した。
今回上場した商品ETFは、9種類の個別商品とDJ-UBSCI総合商品指数、及びそのサブ指数となる4種類の商品指数に連動するETF。「そのほとんどは、日本国内で初めて上場した銘柄」(ETFセキュリティーズ)となっている。
今回の新規銘柄の上場は、2009年8月に東京証券取引所に上場した金、銀、プラチナ、パラジウム及び貴金属バスケットといった貴金属上場投資信託に続くもので、「昨年の上場によって、投資家は初めて、銀、プラチナ、パラジウム、貴金属バスケットにアクセスできることになった」(同社)。同年の上場銘柄の一つである金ETFは、「ETFセキュリティーズの最も成功している商品上場投資信託」(同)という。
これまで、アジア・太平洋地域において、主要な商品や商品グループ(エネルギー、貴金属、産業用金属、農産物)を全て上場している取引所はなかったが、今回の14銘柄の商品ETFの上場によって、「アジア・太平洋地域では、初めて多数の商品を同一の取引所において、同時に取引できるようになる」(同)。そのため、東京市場がアジア・太平洋地域における商品取引の中心としての地位にたつことが期待される。
今回上場される商品ETFは、「流動性が高く、アクセスが容易で、シンプル」(ETFセキュリティーズ)なのが特徴。商品ETFの設定と償還は、マーケット・メイカーにより常に行われており、原資産の流動性に相当する流動性が存在している。また、商品ETFは、ダウ・ジョーンズの発表する指数に追随するもので、「先物契約を取引・管理する際に必要とされる証拠金の提供や乗換えなどの煩わしさがない」(同社)としている。
上場する14本のETFの銘柄名などは以下の通りとなっている。