第52回グラミー賞受賞式が、現地時間1月31日(日本時間2月1日)、アメリカ・ロサンゼルスのステープルズ・センターで行われた。最優秀レコード賞を、キングス・オブ・レオンが『Use Somebody』で受賞。彼らは、最優秀ロックソング賞、最優秀ロックグループ賞も受賞し、合計3部門で栄冠を勝ち取った。

ビヨンセは楽曲『Single Ladies』で最優秀楽曲賞を獲得(写真:ロイター/アフロ)

キングス・オブ・レオンは、米国テネシー州出身の、ルーツ・ロックの影響を色濃く残したロックバンド。今回の受賞は、メンバーたちにとって予想外だったとのことで、「感謝をするのは苦手なんだけど……」と言いながらも、楽曲に携わった関係者やファンたちに感謝の言葉を述べた。

今回最多となる10部門にノミネートされたビヨンセは、最優秀楽曲賞を獲得。さらに、その他、最優秀女性ポップ・ヴォーカル賞、最優秀R&Bソング賞など、合計6部門で栄光に輝いた。また、最優秀アルバム賞は、ビヨンセとともに主要3部門すべてにノミネートされたカントリーの世界的ディーヴァ、テイラー・スウィフト『Fearless』。テイラー・スウィフトはそのほか、最優秀カントリー・アルバム賞など、計4部門で受賞している。最優秀新人賞は、カントリー界の新人バンドであるザック・ブラウン・バンドが獲得。

キングス・オブ・レオンの『Use Somebody』が収録されているアルバム『Only by the Night』

ビヨンセの『Single Ladies』が収録されているアルバム『I Am… Sasha Fierce』

テイラー・スウィフトのアルバム『Fearless』

ビヨンセ、テイラー・スウィフトととの主要3部門での争いが注目されていたレディー・ガガは、最優秀ダンスレコーディング賞、最優秀エレクトロニック / ダンスアルバム賞の2部門を受賞した。日本からは、最優秀ニューエイジ・アルバム部門に喜多郎のアルバム『インプレッション』がノミネート。喜多郎がノミネートされるのは日本人最多の13回目だが、惜しくも受賞は逃した。なお、2月1日にWOWOWで生放送された同授賞式の模様は、同日21時から、および4月27日深夜26時50分から再放送される。

第52回グラミー賞 主要部門受賞リスト

部門 受賞アーティスト・作品
最優秀レコード賞 キングス・オブ・レオン『Use Somebody』
最優秀楽曲賞 ビヨンセ『Single Ladies』
最優秀アルバム賞 テイラー・スウィフト『Fearless』
最優秀新人賞 ザック・ブラウン・バンド
最優秀ロックソング賞 キングス・オブ・レオン『Use Somebody』
最優秀ロックグループ賞 キングス・オブ・レオン『Use Somebody』
最優秀ロック・アルバム賞 グリーン・デイ『21st Century Breakdown』
最優秀ポップ・ヴォーカル・アルバム賞 ブラック・アイド・ピース『The E.N.D.』
最優秀男性ポップ・ボーカル ジェイソン・ムラーズ『Make It Mine』
最優秀女性ポップ・ヴォーカル賞 ビヨンセ『Hello』
最優秀ポップ・コラボレーション ジェイソン・ムラーズ& コルビー・キャレイ『Lucky』
最優秀R&Bアルバム賞 マクスウェル『Blacksummers' Night』
最優秀R&Bソング賞 ビヨンセ『Single Ladies』
最優秀男性R&B・ボーカル マクスウェル『Pretty Wings』
最優秀女性R&B・ボーカル ビヨンセ『Single Ladies』
最優秀トラディッショナルR&Bヴォーカル賞 ビヨンセ『At Last』
最優秀コンテンポラリーR&Bアルバム賞 ビヨンセ『I Am… Sasha Fierce』
最優秀カントリー・アルバム賞 テイラー・スウィフト『Fearless』
最優秀女性カントリー・ヴォーカル賞 テイラー・スウィフト『Fearless』
最優秀ラップ・アルバム賞 エミネム『Relapse』