財務省はこのほど、2009年の対内対外証券投資(指定報告機関ベース)を公表した。これによると、外国人投資家(非居住者)による日本株投資は、株式取得が145兆3,977億円、処分が145兆3,694億円となり、283億円の買い越し(資金流入超)となった。

外国人投資家の日本株投資が買い越しとなるのは、2007年(4兆1,419億円の買い越し)以来2年ぶり。2009年各月の外国人投資家による日本株投資は、1~3月に売り越し(資金流出超)となったものの、4月以降は8月まで5カ月連続で買い越しとなった。その後、10月・12月も買い越しだった。

2009年の外国人投資家による対内長中期債投資に関しては、取得が50兆4,203億円、処分が57兆4,104億円となり、6兆9,900億円の売り越しだった。

また、日本から海外への投資では、株式が3兆4,859億円の買い越し、中長期債が12兆1,656億円の買い越しだった。