正月恒例の新春ワイド時代劇『柳生武芸帳』(2010年1月2日放送、テレビ東京系)の完成披露会見が26日、都内で行われ、主演の反町隆史、速水もこみち、逢沢りなら出演者が出席した。

会見では終始、硬い表情を貫いていた反町隆史。だが、「剣豪としてどの武将に仕えたい?」との難しい質問に、「釣り好きなので、最近300キロの魚を釣り上げた松方(弘樹)さんに仕えたい」と、笑顔をこぼした

新春ワイド時代劇は、昭和54年から放送の正月恒例の長時間時代劇で、32回目を迎える来春10年は、反町演じる剣豪・柳生十兵衛らが活躍する五味康祐の人気小説をドラマ化。同日午後4時から三部構成で7時間に渡って放送される。

十兵衛の父・宗矩役に高橋英樹、宿敵・山田浮月斎役に松方弘樹など、時代劇を代表する顔ぶれが共演者に揃い、反町は「大御所の先輩の方々と殺陣ができて勉強になった。先輩方の殺陣を間近で見られて、子供の頃に観ていた時代劇の記憶が蘇りました」と京都での3ヶ月間の撮影を振り返った。また、山田浮月斎によって左目を失う役どころに、「片目で眼帯なので立ち回りがすごく不便で、遠近感がつかめなくて実際に(刀が)当たったりもしました」と苦労を明かしていた。

一方、時代劇初挑戦となった速水は「すごく緊張していましたが、皆さん優しくて、現場では先輩たちの姿に勉強させてもらっています。着物の裁き方が難しかったですが、撮影も終わりに近づいてきてようやくカツラに慣れました」とニッコリ。殺陣については「苦労したというより楽しかった。現代社会で忘れかけている、勝負に対する真剣さや迫力を目の当たりにした感じがしました」と余裕ものぞかせた。また、時代劇で初ヒロインを演じるという逢沢は「小さい頃から祖父母と一緒に時代劇を観ていたので、家族も祖父母も友達もすごく喜んでくれました。祖父母の夢もわたしの夢も叶ったかなと思います」と、初々しいコメントで会場の空気を和ませた。

「僕も兄さん(反町)の背中についていきます!」と、仕えたい"武将"を問われたはずが、反町同様、松方支持を表明した速水

「着物での殺陣のシーンが楽しかった」と笑顔を見せる逢沢は、「周りの先輩方から色んなことを学びました」と、ヒロインの大役を務めた喜びを語っていた

春日局役の高島は、「一度は演じさせてもらいたかった役なので嬉しい。敵役を分かりやすく演じようと思うが、やりすぎると滑稽に映るので、さじ加減が難しい」

敵の又十郎に恋に落ちてしまうという複雑な心境を、監督と話し合ったという菊川。時代劇慣れしているせいか余裕の笑顔を見せていた

新春ワイド時代劇『柳生武芸帳』は、1月2日(16:00~)にテレビ東京系にて放送