20歳まで生きられない運命を背負う逞役の岡田将生(左)と、逞に恋する繭役の井上真央

第22回東京国際映画祭(TIFF)の特別招待作品『僕の初恋をキミに捧ぐ』(青木琴美原作、新城毅彦監督)が、21日、TIFF会場の東京・六本木ヒルズで公式上映され、舞台挨拶に主演の井上真央、岡田将生が登壇した。

17日のオープニングセレモニーでは、仲良く腕を組み、グリーンカーペットを歩いた井上と岡田。「会場に着くまで、(岡田と新城監督の)2人がすごく緊張していたんですよ。私にも緊張が移ってしまって……。でも岡田君が素敵なエスコートをしてくれたし、沿道の皆さんからも温かい声援をいただいて、楽しみながら歩けました」と井上が振り返り、岡田も「すごく緊張したけど、自分らしさを出せたんじゃないかな(笑)。ちゃんと井上さんを引っ張れたと思います」。MCから「岡田さんのエスコートは頼もしかった?」と聞かれた井上は、笑顔で頷いた。

本作は21日の時点で、世界6カ国、12社から配給のオファーが来ているそう。海外での上映に、「初恋というのは誰もが経験することですし、純愛は世界共通でもあるので、世界中の皆さんにも感動していただけるのではないかと思います」と井上も感慨深げ。一方の岡田は、「繭と逞の関係は日本ですけど、アメリカの方々も共感してもらえたら」とコメントしたが、自分の発言に納得がいかず苦笑してしまい、それにつられて観客まで笑い出す場面も。

「まおちゃーん!」と声援が飛ぶと、井上は「ありがとうございます。…真央です(笑)」

岡田には、女性ファンのみならず男性からも「まーくん!」と声援が。本人も照れ笑い

最後は新城監督、井上、岡田の順番で、観客に向けて挨拶することに。「胸が苦しくなるようなシーンもあるけど、きっと最後に希望を見出せて前向きになれる映画だと思います。皆さんも純愛を感じて、楽しんでいただけたら」と井上が挨拶した後、岡田は「締めという大役をさせていただくことになりました(笑)。どう締めたらいいか分かりませんが……」と自虐的なコメントで観客の笑いを誘う。しかし「素直な気持ちで見てもらって、少しでも心の中になにか残ってくれたらと思います」と述べ、舞台挨拶を締めくくると、会場から大きな拍手が起きていた。

『僕の初恋をキミに捧ぐ』は、10月24日より全国東宝系でロードショー。

新城監督(右端)は、「王道のラブストーリーですが、(劇中で登場する)鎌倉のロケーションや日本独特の文化なども、海外の方々に見てほしいですね」と述べた