ホンダは、チョッパースタイルの大型クルーザー「VT1300CX」を11月9日に発売する。通常モデルに加え、コンバインドABS搭載モデルをラインアップ。ボディカラーはボルドーレッドメタリックと、デジタルシルバーメタリックの2色が用意される。価格は通常モデルが135万4500円、ABSモデルが142万8000円。

VT1300CX (デジタルシルバーメタリック) / VT1300CX (ボルドーレッドメタリック)

VT1300CXは、2009年4月から北米で発売されているモデル。フレームのハンドル支持部分を従来の位置より高く設定し、フロントホイールをより前方へ配置するとともに、フレームとエンジンの隙間に空間を生み出す「ハイネックスタイル」とした。また、長くスリムな燃料タンクやロー&ロングな車体各部のクロームメッキパーツで高級感を演している。

エンジンには力強いトルク感とパルス感にこだわったという水冷4ストロークOHC 52度V型2気筒1300ccエンジンを搭載。電子制御燃料噴射装置(PGM-FI)の採用により、国内排出ガス規制に適合させながらさまざまな走行状況で優れたスロットルレスポンスを実現しているという。マフラーは右2本出しを採用し、触媒装置(キャタライザー)を内蔵する。

VT1300CX ABS(ボルドーレッドメタリック) / VT1300CX ABS(デジタルシルバーメタリック)

駆動システムにシャフトドライブを採用したほか、世界初となるホンダ独自のフローティング・ファイナルギヤを採用し、エンジン後端部にスイングアームの支持部を設けることで不快な振動を吸収し、高水準の直進性と旋回性を実現したという。シート高は680mm、ステップ位置やハンドルバーは輸出モデルに対して手前に設定した国内専用のライディングポジションとし、市街地での取り回しを含め余裕のある走行を楽しめるものとしている。

主な仕様は、全長2,575mm×全幅900mm×全高1,150mm、ホイールベース1,805mm、シート高680mm、車両重量307kg(通常モデル)/313kg(ABSモデル)、水冷4ストロークOHC 3バルブV型2気筒エンジン、1312cm3(ボアφ89.5×ストローク104.3mm)、最高出力40kW (54PS)/4,250rpm、最大トルク103Nm(10.5kgm)/2,750pm、5速リターン、セルフ式スターター、タンク容量 12L、タイヤ:前90/90-21M/C 54H 後200/50-18M/C 76H。