9月7日、丸の内パークビルディング4階に、大手フィットネスクラブのティップネスが経営する新世代型フィットネスクラブ「TIPNESS MARUNOUCHI STYLE」がオープンする。9月3日にオープンした丸の内の新スポット「丸の内ブリックスクエア」エリアに誕生する新施設は、事前にメディアに公開された。

ジムへと続く廊下は左へゆるやかな弧を描き、高級ホテルの回廊を思わせる

最新マシンがずらりと並び、その先にはオフィスビルが眺められる。ジムの設備はコンパクトにまとめられている

他とは一線を画す新ブランド

「TIPNESS MARUNOUCHI STYLE」は、金融、商社、専門サービス(法律、会計事務所等)といった業種が集まる周辺エリアに立地するため、そのターゲットを「丸の内ハイパフォーマー」と位置づけた。丸の内ハイパフォーマーとは、丸の内で働いていることにステイタスを持ち、丸の内エリアでの消費を好み、美容・健康への意識が高い、30代から50代にかけての男女を指す。働くだけではなく、社交性もあり流行感度も高く、バランス感覚を備えているのが彼らの特徴だとしている。

同施設では、たんに健康やダイエットを目的とするのではなく、運動・行動・食事・休息の4つの視点から、ひとりひとりの理想と課題に見合った「パーソナル・ソリューション」を行う「トータルコンディショニング」を提案。ティップネスの新サービスとして、ボディの分析や動作のクセなどを測定するシステムとカウンセリングを組み合わせ、その人に最適なトレーニング方法を導き出す「プランニング・センター」を導入する。

また、「アクティブレスト(積極的な休息)」をテーマに、リラクゼーション施設もこれまでにない充実ぶりだ。鉱石を利用した準天然温泉のほか、富士山の溶岩浴であるマグマスパ、サウナなどがあり、従来の付随的なものではなく、エクセサイズ施設と同様にもうひとつのメイン施設として重視されている。「トータルコンディショニング」のひとつである休息へのこだわりが感じられる。

バスルームでは、ゆっくりと準天然温泉が満喫できる

静かにリラックスできる畳の部屋(男性更衣室)。女性にはエステなども用意されている

「ワークアウトブース」と多彩なプログラム

「TIPNESS MARUNOUCHI STYLE」には、業界初となる「ワークアウトブース」が8カ所導入されている。体の各部を鍛えるのではなく、体全体の機能を高める「フォンクショナルトレーニング」を実現するマシンが設置されていて、トレーニングの時間短縮につながるという。「プランニング・センター」での結果をもとに、効率的、機能的なトレーニングが、この「ワークアウトブース」で実行されるという流れになるわけだ。

体だけではなく、メンタル面や発想力なども刺激する多彩なプログラムも展開される。ピラティスの国際トレーナーとして活躍し、『LEON』などのモデルとしても人気の高いヒューゴ・コダーロ氏、空手道の諸岡奈央氏、ベリーダンスをポップにアレンジした「ベリーダンス・フィットネス」を展開する杉谷知香氏など、そうそうたる面々によるプログラムが用意されている。

ワークアウトブースに導入されているフォンクショナルトレーニングマシンの一例。さまざまな機能があり、多種多彩なトレーニングが可能

メディアへの説明会では、プログラム監修者による実演も披露された。コダーロ氏のピラティス(写真左上・右上)はインナーマッスルをトレーニングし、筋力、柔軟性、持久力を養う。諸岡氏(写真左下)は武道によりメンタル面が強化されることを指摘。杉谷氏(写真右下)は、しなやかな体作りと女性のトータルビューティーを提唱した

ライフスタイルにあわせて活用

「TIPNESS MARUNOUCHI STYLE」は、平日7時から23時の営業(土曜 10時~21時、日曜祝日 10時~19時)。出社前にひと汗流してもいいし、仕事帰りにエクセサイズとリラックスを求めるのもいい。ティップネスとしては、初めてクローク機能が設置されているのも、ここの特徴である。多少の荷物があっても利用は可能だ。

無線LANも整備されているので、ちょっとした仕事をここでこなすこともできる。フィットネスクラブではあるが、その活用方法はさまざま。「丸の内」という場所ならではの使い方は、ひとりひとり見つけることができるに違いない。

ラウンジスペースには、ちょっとした仕事をするスペースも設けられている

廊下からは、丸の内初のオフィスビル「三菱一号館」の当時のままの姿が眺められる。来年春には「三菱一号館美術館」として開館予定。丸の内はまた新たな展開を見せていく