2008年7月1日、旅行のクチコミサイト「トリップアドバイザー」日本語版の試験サービス開始し早1年。現在(2009年6月末)、月間ユニークユーザは約150万/月、トリップアドバイザーのクチコミ数は約11万件を超える(提携を含む)。大量のクチコミを持つ同社は、「日本人のクチコミには特徴があります」という。一体、どういう特徴なのか? そんな疑問に答えるべく、トリップアドバイザーがこのほど、海外の「TripAdviser」と比較した日本人のクチコミの調査結果を公表した。

同社によると、日本人のクチコミの特徴について、(1)好意的(2)客観的(3)詳細、が挙げられるという。まず、"好意的"から見ていこう。

好意的? ランク評価が甘い日本人

過去に宿泊したホテルを1~5つ星でランク評価する平均データによると、日本は3.90で、各国と比べても1位という結果に。全体の平均は3.75となるので、やはり日本人の評価は好意的といえるだろう。2位はイギリスとインドの3.89、4位がアメリカの3.83と続き、低い評価だったのはイタリアとドイツの3.59とスペインの3.55という結果となった。

Domain 総合評価
日本(tripadvisor.jp) 3.90
イギリス(tripadvisor.co.uk) 3.89
インド(tripadvisor.in) 3.89
アメリカ(tripadvisor.com) 3.83
アイルランド(tripadvisor.ie) 3.76
フランス(tripadvisor.fr) 3.71
イタリア(tripadvisor.it) 3.59
ドイツ(tripadvisor.de) 3.59
スペイン(tripadvisor.es) 3.55

客室やサービスなど個別の項目への評価をみると、諸外国と比べ日本人は客室、価格の評価が甘く、サービス、清潔感、立地は平均的な評価をしているという。また、特徴的なのは「レストラン」への評価で、日本は4.14とダントツ"甘い"評価を下しているのに対して、一番辛口な評価をつけたのは、グルメ大国のフランス人。「フランスはミシュランなど"星の評価"に敏感な国。そのため、おいしいからといって、そう簡単にレストランに5つ星をつけない人が多いのかもしれません」(同社広報)としている。これは、クチコミを見る際の指針となりそうだ。

Domain Overall
日本(tripadvisor.jp) 4.14
インド(tripadvisor.in) 3.95
イギリス(tripadvisor.co.uk) 3.91
スペイン(tripadvisor.es) 3.86
イタリア(tripadvisor.it) 3.85
アイルランド(tripadvisor.ie) 3.78
オランダ(nl.tripadvisor.com) 3.77
アメリカ(tripadvisor.com) 3.76
フランス(tripadvisor.fr) 3.70