俳優の瑛太が7日、都内で行われた舞台『怪談 牡丹燈籠』の稽古場会見に参加した。

七夕の願いごとは「いちばん最初のセリフを噛みませんように」という瑛太

『牡丹燈籠』は、『番町皿屋敷』『四谷怪談』と並ぶ日本三大怪談のひとつ。落語をベースとしながらも、三組の男女を軸に、人間の業のおぞましさ、哀しさ、因果応報、心の闇や恐怖に振り回されることの滑稽さを描く。演出は、劇団☆新感線のいのうえひでのりが担当する。

初舞台となる瑛太は、「本当に稽古が楽しいです。いろいろお騒がせしたこともありますが、今は稽古をしっかりやっています(笑)」と冒頭の挨拶で、グラビアアイドル・山崎真実との熱愛が一部で報道されたことに"大人の対応"。「朝起きるといろんな不安要素を考えてしまうけど、稽古場に来ると不安が消えてしまう。みなさん本当に優しくしてくれて、舞台は病みつきになるというけれど、『いいなぁ、この感じ』と思ってます」とはにかんだ。

二度目の舞台となる柴本幸は「尊敬する先輩方の胸を借りたい」

幽霊と恋してみたい? という質問にも、少し考えてから「ちゃんと抱き合えるならば……(笑)」(瑛太)

演出家としての経験をもつ段田安則は「役者は演出家に協力しなければと思っております(笑)」と謙虚に

「劇団☆新感線ではやれなかったことに挑戦したい」といのうえひでのり

演出家のいのうえが、「怪談としてより、人間ドラマの面白みが際立った物語です。スタイリッシュかつスピーディーに仕上げたい」と語るとおり、舞台上では、瑛太演じる浪人・新三郎と幽霊の悲恋など、濃密な"人間ドラマ"が展開される。恋焦がれるあまり、命を絶ってしまう女性との恋について、瑛太は「一途に人を想う気持ちは生きていくのに大切なことだと思う」と丁寧に言葉を選びながら話していた。

『怪談 牡丹燈籠』は、Bunkamuraシアターコクーン(東京・渋谷)にて8月6日から8月31日までの期間で上演