東日本旅客鉄道(JR東日本)八王子支社は11日、展望電車「四季彩号」のさよなら運転企画を発表した。さよなら運転は7月の土日祝日で、最終日となる7月20日には奥多摩駅のホームでさよならセレモニーを行う予定。

引退が決まった展望電車「四季彩号」

眺望に配慮した客室

「四季彩号」は中央線や青梅線などで活躍していた「201系車両(4両1編成)」を改造した列車で、2001年から休日の青梅線を中心に活躍したとのこと。イベント列車として河口湖方面や南武線川崎方面などへも運行したことがあるという。

車両の外観デザインは、全4両を「春の桜」、「夏のレンゲショウマ」、「秋の紅葉」、「冬の雪」と、四季のテーマで塗り分けた。客室内も通勤電車とはまったく異なり、多摩川の渓谷を楽しめるように配慮されているとのこと。「奥多摩寄りの4号車はすべての座席を川側に向け、1~3号車は川側にボックスシートを設置。川側の窓も1枚の大型窓に変更した」(同社)。

さよなら運転列車は日帰りツアーの企画旅行商品として運行する。7月4日と5日は「さよなら四季彩号で行く 笹子トンネル近代化産業遺産認定記念ツアー」と題し、八王子駅発着の料金はおとな4,300円、こども2,650円。国分寺・立川駅発着の料金はおとな4,600円、こども2,800円。三鷹駅・武蔵境駅発着の料金はおとな5,000円、こども3,000円。

7月11日と12日は「さよなら四季彩号で行く青梅散策ツアー」と題し、立川駅発着で料金はおとな2,400円、こども2,000円。7月18日、19日、20日は「さよなら四季彩号で行く「四季彩号」ラストラン奥多摩ツアー」と題し、立川駅発着で料金はおとな3,000円、こども2,300円。料金にはJR運賃と昼食の「さよなら四季彩号特製弁当」と記念乗車証の代金が含まれる。申し込み方法や各ツアーの詳細はこちら