日産自動車は、新型小型商用車「NV200 バネット」を5月21日より発売する。価格は157万2,900円から189万9,450円。2人乗り・5人乗りの4ナンバー車(バン)のほか、7人乗りの5ナンバー車(ワゴン)も発売される。

NV200 バネット

「NV200 バネット」はビジネス、デイリーユース、レジャーなど、あらゆるシーンを想定した多目的小型商用車。4月に発売が公表されたが、今回は具体的な発売日、モデルバリエーション、価格が公開された。

大きな荷室とスポーティなフロントを融合させたデザインをもち、運転席は高いアイポイントによって広い前方視界を確保した。ウエストラインを低くし、開放的な室内空間を得ている。室内は広く、2人乗りタイプ(1列シート)はメーターモジュール材(2000×100×44mm)の床面置きも可能。助手席シート下のスペースを使用すれば、3mまでの長物も積載可能とした。新たに設定された7人乗りワゴンタイプ(3列シート)は2列、3列席を折りたたむことで、広いラゲッジ空間が生まれる。

運転席は190mmのシートスライドとボリュームのある形状により、快適な座り心地を確保。ステアリングの取り付け角度を寝かせ、乗用車に近い運転姿勢を実現した。2列目のウィンドウは、段差のないスライドサイドウインドウを採用した(メーカーオプション)。

フロントサスペンションには、剛性を高め、高周波振動を減らすショックアブソーバーを採用。リヤサスペンションは荷室の効率化に貢献し、耐久性も高い新設計のリーフリジット式とした。エンジンマウントの工夫や防振サブフレームにより、乗用車と同等レベルの高い静粛性を実現した。

1.6L(リッター)の「HR16DE」エンジンは可変バルブタイミングを採用。4速ATはロックアップ領域を拡大し、クラストップレベルの14.0km/Lの低燃費を実現した。バンは環境対応車普及促進税制による減税措置にも適合しており、自動車取得税と自動車重量税が75%もしくは50%減税される。エコドライブサポート機能も搭載している。

また、日産自動車の関連会社であるオーテックジャパンより、NV200バネットをベースにした福祉車両「チェアキャブ」が10月下旬に発売される。車いす乗員を含めて6-7名が乗車できる。

インパネ (GX)

室内 (DX 5人乗り)

室内 (16S)

チェアキャブ スロープタイプ