エフエックス・オンライン・ジャパン代表取締役のジェームズ・ダラス・ガウ氏

エフエックス・オンライン・ジャパンは15日、都内にてブロガー向けのセミナーを開催した。同セミナーでは同社が新たに提供する新サービスについて説明がなされたほか、「FXOnlineで始める新型CFD」と題し、CFDトレーダーの三空氏による講演が行われた。

エフエックス・オンライン・ジャパンでは3月23日より、CFDサービスを開始。総銘柄数は6,500以上で「取り扱い個別株式数は国内最多」(同社)。また、日本株式(約500銘柄)、株価指数(30銘柄)についても、国内最多の取り扱いを誇る。今後も取り扱い銘柄数を順次追加し、将来的には約9,000銘柄を提供する予定だ。

また、6月中より、初心者向けCFD取引ガイド「トレードセンス」を提供開始。6週間のコースでCFDの基本や注文方法を習えるというもので、受講中は最低取引ロット数が引き下げられ、より少ない金額でCFDを試すことができる。また、口座保有者向けのテクニカル情報サービス「トレーディング・セントラル」も近日中に導入。外国為替、株価指数、個別株式、商品、債券など9,000以上の銘柄を分析するという。

エフエックス・オンライン・ジャパン、キーワードは「PureDeal」と「バイナリーオプション」

エフエックス・オンライン・ジャパンの特長をあえて二言で言うならば、「PureDeal」と「バイナリーオプション」の2つに集約することができる。「PureDeal」は、英国のIG Group Holdings (IGグループ)が開発したブラウザベースのオンライン取引システムで、投資家にとって大きく3つのメリットがある。

  • マーケットが上昇した場合(通常の値幅での動きの場合)注文レートで約定し、マーケットが急落しても有利な条件で取引できる「プライス最適化」
  • 顧客が指定していたストップ価格と実際の約定価格との間に発生する差額(スリッページ)を発生させることなく、損失発生時の損失を限定し、リスクを軽減できる「ギャランティストップ」
  • ギャランティストップを付加し、ポジションから発生しうる損失額=維持証拠金額とすることで、証拠金維持率(レバレッジ)を実質的に増やす「ストップ付加によるレバレッジアップ」

なかでも、プライス最適化について、エフエックス・オンライン・ジャパン代表取締役のジェームズ・ダラス・ガウ氏はセミナーの冒頭で「IGグループの先端技術が実現したもので、他社にはない国内初の機能」であるとした上で、「個人トレーダーの間ではよく、スプレッドが話題になる。特に初心者の間では一般的に低スプレッドがいいとされているようで、実際多くのFX業者が低スプレッドをアピールしている。しかし、あるデータによると、たとえば1pipsスプレッドのFX業者での、一般的な取引拒否率は約35%、約定率は約65%しかない」と指摘。マーケットが上昇すると約定拒否か価格再提示となってしまう従来のマーケット注文に対し、同社の約定率が99%以上となる同社の優位性を強調した。あわせて、同氏は近い将来、高い約定率をキープしながらさらに狭いスプレッドを提供する予定であることを明らかにした。

ギャランティストップ機能では、ストップ価格と実際の約定価格との間に発生する差額(スリッページ、写真左)を発生させることなく、リスクを軽減することができる

また、「バイナリーオプション」はオプション取引の一種で、マーケットの終値を投資家が予測し、当たれば100、外れれば0で清算するというもの。取引開始時に最大利益と最大損失があらかじめ分かるという。現時点で、ドル円、ユーロ円など5通貨ペア、株価指数は日経平均、TOPIXなど13銘柄を取り扱う。バイナリーオプションを使うことで、日本225株価指数の買いポジションを持っている際、短期的な相場下落を予想したが、長期的には上昇を期待している場合、買いポジションを清算すると取引コストがかかり有効ではないが、バイナリーオプションで売りを保有することで下落リスクをヘッジすることが可能。また、取引終了間近の短期トレードによって、損失を限定しながら利益を狙うラストミニッツ戦略など、様々な戦略を立てることができるのも魅力と言える。

CFDトレーダー、三空氏による株式CFDを使った新手法

同セミナーでは、CFDトレーダーの三空氏よりエフエックス・オンライン・ジャパンでしかできないCFDの取引方法について講演がなされた。同氏は2003年、50万円で日本株を開始。2007年には最高資産2億5,000万円に到達した。2008年より日本株からCFDに完全移行し、リーマンショック後のダウ先物暴落時にCFDで4,000万円の利益を上げている。

CFDの魅力について、同氏は、(1)世界中のマーケットが売買対象になるので、旬のトレンドに直接投資することができる、(2)レバレッジが効いているため、手法が地合にマッチした時、短期間で資産の増加が見込める、(3)短時間で相場が急変するタイミングが毎日のようにある--を挙げた。同氏は(2)について「自分の手法が連日通用する相場に遭遇し、さらにレバレッジも効いていると短時間で資産の増加が望める」ことを指摘。去年の10月、同氏がCFDに入れていた口座は800万円だったが、一番良い時で4,500万円まで増え、月末で4,000万円だったことを振り返り「実質1カ月の利益は3,200万円。これは日本株のデイトレーダーをやっていた6年間の投資生活の中で一番大きな額だった」(同氏)と述べた。

バイナリーオプションの活用法として、日経先物 (売買は2時59分まで)、為替のバイナリーオプション(19時55分まで)、欧州指数先物(0時29分まで)、米国指数先物(4時59分まで) ――と、毎日4回のトレードチャンスがあると同氏。取引のタイミングとしては、取引終了間際のラストミニッツ戦略が有効だが、状況に応じて数分前の乱高下でローリスク・ハイリターンを狙うのもいいとした。また、2つのポジションを同時に取る「ストラドル戦略」も有効だと指摘。「普通の株や先物、FXは上がるか下がるか、その二つしか利益が出せないが、バイナリーオプションなら、上がるか下がるかに加え、動かない、よく動く、の4パターンで利益をとることができる」と語った。

株式CFDを使った新手法として、同氏は「現物の買いというポジションと、信用口座の売りというポジションを組み合わせることで、株主優待をタダでもらえる戦法がある。しかし、多くの個人投資家がこの戦法を行うことになった結果、空売り手数料とも言われる逆日歩が大きく取られてしまう。一方、エフエックス・オンライン・ジャパンで株式CFDを売った場合、基本的に逆日歩が発生しないので、現物の株式口座で買いのポジションをとり、CFDを売ることで、株式優待券を取得することができる」と話した。同社では、株主優待の愛好者に人気のある、JALやオリエンタルランドを含め、500銘柄全てで空売りが可能(他社CFDでは空売りができない銘柄が多数ある)。また、日本株CFDの取り扱い数500銘柄は、国内CFD業者中最多で、その中で株主優待のある銘柄数も最多としている。ただし、日本株CFD取引手数料が片道最低1,050円、オーバーナイト金利もかかるのでその点は注意してほしいと呼びかけた。