野菜を刻んで餃子種をこね、1個1個皮で包んで……。自家製餃子は時間がかかる。でも、自家製だからこそ、餃子種にアレンジを加えたりと楽しめるわけだ。時間のある休みの日にこそ、ぜひ手づくり餃子にチャレンジしてみてほしい。
ジューシーな餃子の秘訣は"鶏油"
ここでは、10種類の変り種餃子を紹介する。ベースとなる餃子種を変えていくと、とても時間がかかってしまうので、デザート餃子以外はすべて一緒の餃子種を使うことにした。我が家では、挽き肉は合い挽き。ここに刻んだ白菜、ニラ、ニンニク、生姜を加え、塩・胡椒、日本酒、醤油、ゴマ油を少量加える。
オーソドックスなレシピだが、私は餃子ダレを使わず、酢とラー油だけで食べるのが好きなので、餃子種にはしっかりめに味を付けている。そこで活躍するのがオイスターソースだ。これを加えることで、グッと深みのある味となる。さらに、オススメしたいのが鶏油。ラードの鶏版と考えていただければよい。大型スーパーに行けば置いてあるところもあるし、通信販売で購入することも可能。鶏油を入れることで、ジューシーな餃子に仕上げることができるのだ。あとは、しっかりこねて、冷蔵庫で寝かせることで餃子種が落ち着く。変り種餃子の具材を用意する前にベースとなる餃子種をつくり、冷蔵庫に入れておこう。さて、ここからは変り種餃子を紹介していくとしよう。
ゴーヤーチャンプルー餃子
ゴーヤー、刻んだゆで卵、カツオ節を加えている。ゴーヤーは熱が通りやすいよう、薄くスライスしよう。また、苦味がやや強いので、軽く塩もみしてから使うとよいだろう。
薬膳風餃子
松の実とクコの実を使って薬膳風に。香りをアップするため、桜海老も加えている。松の実と桜海老は揚げてから使うと香りが高まり、カリッとした食感も楽しめる。クコの実は湯につけて戻してから使おう。
台湾茶葉餃子
台湾では、茶葉を使った料理が有名。この台湾茶葉料理にヒントを得て、包丁で刻んだ煎茶を餃子種に入れている。餃子種にニンニクやしょうがが入っているため、お茶の香りはあまりしないが、後味がしつこくないのはやはりお茶のおかげ。箸休め的存在。
ニラ玉風餃子
餃子種にニラが入っているので、スクランブルエッグを加えてニラ玉風。餃子を焼く際に玉子にも熱が入るので、スクランブルエッグは半熟状態に仕上げておこう。