興行収入50億円を記録した大ヒット映画『レッドクリフ PartI』の続編『レッドクリフ PartIIー未来への最終決戦ー』(4月10日より全国で公開)のジャパンプレミアが2日、大阪・道頓堀で行われ、ジョン・ウー監督とキャストのトニー・レオン、金城武、チャン・チェン、リン・チーリンが出席。道頓堀川に浮かべた船に乗って登場する、レッドカーペットならぬ"リバーカーペット"イベントで、集まったおよそ5,000人の観衆を沸かせた。
本作のクライマックスシーンのひとつとなる三国志の有名なエピソード"10万本の矢船"にちなみ、5,000本の矢で飾られた船で一行が現れると、川岸や戎橋の上に鈴なりになった観衆から大きな歓声が。熱烈な歓迎に応え、ウー監督は「大阪のみなさんの熱い思いを感じています」と挨拶。金城は「みなさんこんにちは! 大阪に来られて本当に興奮しています」とファンに手を振り、チーリンは日本語で「今日はカーネルおじさんに会いにきました!」と先日、24年ぶりに道頓堀川の底から引き揚げられた"カーネル人形"をネタにコメントするサービスぶりで大阪のファンを喜ばせた。
この後、一行はプレミア試写会の会場に移動して舞台挨拶を行った。呉の知将・周瑜役のレオンは「僕がこれまで演じた役は感傷的でやさしいイメージですが、今回は軍人の役なのでしっかりと男らしさを出すように演じました」と本作で見せた新境地をアピール。天才軍師・諸葛亮役の金城は「真夏の暑い時期の戦闘シーンの撮影で、みなさんが冬服の上に鎧をつけて汗だくになっているときに、アクションシーンのない僕だけ軽装。しかもなぜかうちわを持ってて……(笑)。隠れてあおぎながら『あー、涼しい』って涼んでました」と撮影の舞台裏を明かして笑わせていた。
周瑜に絶大な信頼を置く若き君主・孫権役のチェンも「僕も大変ではなかったです。トニーのそばにいればいいだけなので(笑)」と話し、役作りについては「時代劇に出ることがあまりなかったので、この機会に古代の作法などを勉強しました」とコメント。周瑜の妻・小喬役のチーリンは「小喬は強さと柔らかさの両方を兼ね備えた女性。中国の伝統的な女性像ですが、それは現代にも通じると思います」と役柄の魅力を話した。
そんなキャスト陣をにこやかに見つめるウー監督は「ロマンス、愛、勇気といった映画のメッセージを伝える出演者のすばらしい演技に注目してください。アジアにはすばらしい映画人が揃っている。アジアにおいてもハリウッド並の映画が作れるということも感じて欲しい」とメッセージを。「PartIIはPartIを超えるスケール感、臨場感のある作品。特に戦闘シーンは他に類を見ない大スケール。みなさんに満足していただける映画に仕上がっています」と自信作をPRしていた。