では、アメリカ系以外の航空会社に乗る時は事前の座席指定はあきらめるしかないのだろうか?
そんなことはない。正規割引航空券を使う手がある。正規割引航空券は、「JAL悟空」やANAの「エコ割」などと名前を付けて売られているが、格安航空券では座席指定ができなくても正規割引なら可能な航空会社がほとんどだ。座席の番号ではなく、窓側か通路側かまでしか指定できない航空会社も少なくないが、事前に指定できる安心感は大きい。格安航空券のように旅行会社からだけではなく、航空会社から直接購入できるから座席を指定しやすいわけで、格安航空券のように座席どころか便さえもなかなか決まらないということもない。
マイレージが貯めやすいステータス
インターネットとの「相性」の良さも正規割引航空券の魅力だろう。航空会社のウェブサイトにアクセスし、割安なキャンペーン運賃を見つけてオンラインで予約。クレジットカードで購入・決済。ついでにマイレージ会員番号も入力してマイルを獲得。そんなスムーズな予約ができるわけだ。1,000円でも安い値段を求めて、格安航空券をあれこれ探すのは時間がかかる。ビジネスパーソンにとって貴重な時間を航空券探しに取られるのは果たして"お得"なのだろうか。ちなみに、最近の不況で正規割引航空券を法人向けに安く提供する航空会社も多いから、問い合わせてみてはどうだろうか。
マイレージを貯めている人にとっても、正規割引航空券は価値が高い。JALやANAのマイレージが格安航空券(ツアー用の航空券)よりも正規割引航空券の方が加算率が高いのは有名だが、場合によっては、格安航空券だとマイル加算の対象にならないことがある。これは、同じ格安航空券にもサブクラス(予約のステータス)の違いがあるためで、要するに値段がより安くステータスがより低い格安航空券は、マイルを貯められない危険性があるのだ。
もちろん、正規割引航空券にも欠点がある。同じ出発日でも数種類の料金があり、格安航空券と肩を並べるほど安いものは早く「売り切れ」てしまうことがよくあるのだ。どんなに使い勝手が良くても、予算オーバーの航空券しかないのでは意味がない。早めの予約が肝要だろう。
一般に、アメリカ系の航空会社では格安航空券でも正規割引でも座席指定やマイル加算といった使い勝手に大差がなく、それ以外の航空会社は正規割引航空券の方が条件がいいといえる。とはいえ、航空券の世界は複雑で旅行する時期によっても事情が違ってくるので、ここで上げたポイントを参考に上手に航空券を購入してほしい。次回は、さらに一歩進んだ航空券獲得術をお伝えしよう。