東京証券取引所グループはこのほど、「株式会社山村証券」なる団体が東京証券取引所や「マザーズ」と関係のある証券会社であるかのように装い、未公開株の売買を勧誘するという事例が発生していると発表した。当該団体が東京証券取引所の取引参加者であるという事実はなく、また、当社グループは当該団体と一切関係ないとし、注意を呼びかけている。

この数年、未公開株の売買について株券が渡されない、本物かどうかわからない、いつまで経っても上場されない等の報告が多数寄せられており、東証をはじめ金融庁、東京都消費生活総合センターなどから注意を促す情報が公開されていた。未公開株の販売等を行うことができるのは、当該未公開株の発行会社や登録を受けた証券会社に限られている。東証は「少しでも怪しいと思われた場合には、その未公開株の発行会社等に連絡し、事実確認を行うことや、取引を見合わせることをお勧めいたします」としている。

なお、東京証券取引所の取引参加者資格の有無については、こちらで確認することができる。