銀座4丁目交差点。鳩居堂や和光、三越など銀座のランドマークと言える建物が肩を並べるその中で、その外観から一際個性的な存在感を放つ「三愛ドリームセンター」は、三愛ビルの愛称で親しまれ、銀座を往来する多くの人々を見守ってきた。昨年10月には、三愛ビルの8・9階にリコーが運営するフォトギャラリー「RING CUBE」がオープン。新たな銀座の新名所として今、注目が集まっている。

RING CUBEの特長はなんといっても、真ん中にある1本の支柱によって支えられている総ガラス張りの建物にある。ドーナツ型をしたフロアでは、ゆったりとしながらアートを観賞できるような空間づくりが凝らされている。立地条件のよさから、待ち合わせ時間までのちょっとした暇つぶしにふらりと立ち寄るのもよし、彼女とディナーを食べるまでのひと時をここで過ごすのもよし。アート観賞の目を休めれば、ガラスの外には銀座の街並みが一望。なんとも、優雅な1日を過ごせること受け合いだ。ギャラリーでは、著名な写真家の作品展などが企画されており、それらが無料で見られるということも嬉しい。

森山大道写真展「銀座 / DIGITAL」(2月1日で終了)。森山大道氏初のデジタルカメラでの撮りおろし作品が展示されている

ドーナツ型の展示スペースでは、ゆったりとしながら作品観賞を楽しむことができる。外を眺めれば銀座のランドマークが一望

エレベーターを9階で降り、受付を過ぎてすぐ目に飛び込んでくるのがガラス張りのケースの中にずらりと飾られたカメラの棚、棚、棚……。ここ「リコーカメラヒストリー」は、戦前から現在までに至るリコーのカメラが展示されており、その展示数には目を見張るものがある。さらにワークショップスペースでは、写真講座やトークショーなどが随時開催 (ワークショップの詳細・予約は、RING CUBEのサイト上で確認のこと)される。また、ギャラリーの運営は、一般から募集したサポーター集団による企画を取り入れるとのことで、どのような企画が行われるか今から楽しみだ。

ガラス張りのケースの中にずらりと飾られたカメラが圧巻の「リコーカメラヒストリー」

2月4日からはテラウチマサト写真展「タヒチ 海と陸、昼と夜の間」が開催される。会期は3月1日まで。「間」をテーマに撮影されたタヒチの風景作品40点が展示される

フォトギャラリー「RING CUBE」

開館時間 : 11時~20時
入館料 : 無料
休館日 : 火曜日
最寄り駅 : 東京メトロ銀座線「銀座駅」徒歩1分、東京メトロ丸の内線「銀座駅」徒歩3分、東京メトロ日比谷線「銀座駅」徒歩2分