――理系の人たちとのつきあい方は?
あまり期待しないでつきあえばいいのでは、と思います。
――期待というのは、例えば親切な対応などですか?
ええ。人づきあいが下手というか、そういうことに無頓着なんですよ。決して性格が悪いわけではなくて、ただそっけないだけというか……。本を読んでくれた方の中にも、その点、誤解されていたケースが多いらしくて、「あれって嫌われていたわけではなかったんですね」という声もありました。
――そっけない態度を悪い方へ解釈していた。エピソードにもありますね、人の話を遮って自分の頭の中で議論の筋を確認して「続けて」と促すのが。
ええ。あの話は結構反響がありましたね。そういう理系ならではの話の仕方とか、コミュニケーション下手なところを大目に見てもらえれば、つきあいも多少はうまくいくのではないかと思います。
――文系の筆者からすると、パソコンを使っていて、ときどき細かい動作などでよくわからず腹が立つことがあるのですが……。
機械とのつきあいの場合、つねに悪いのは自分です。機械が相手であれば完全解決があるので。
――確かに機械に悪気はないですからね。やはりそういう点では、人間の方が難しいということですね。
少なくとも完全解決というのがない点では、そうですね。
――ところで、恋愛は?
まめではないと思います(笑)。僕の話で言うなら、ぶっちゃけ、彼女のためにどこかデートに行くぐらいなら一人で好きなことがしていたい。
――まわりの理系男性はどうですか?
そうですね。……そういえば、結婚している人たちは、みんな奥さんの尻に敷かれていますね、例外なく。……って、僕だけ何だか寂しいぞ(笑)。
――理系の女性はいかがでしょう?
大学でも職場でも女性は少ないので、何とも言えませんが……。大人な雰囲気の人という印象ですかねぇ。僕自身は理系の女性とお付き合いしたことがないので、何とも言えません。ただ、男女とも理系だと、お互いに恋愛というものが面倒くさいのではないかと思ってしまいます。あくまで憶測ですが。⇒理系を代表しているわけではない