――今回のCDで、そのクリスタルキングさんと共演することについてはいかがですか?
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「『北斗の拳』の作品に関わらせていただけるだけでも、本当に畏れ多い気持ちが強いんですけど、そのうえご本人様のお声と一緒に歌わせていただけるっていう機会があるなんて……。世の中の人は、誰もそんなことがあるなんて思ってないと思うんですけど、その中のひとりに自分が選んでいただけているというのが本当にうれしいですね。できるかぎり、元のものを汚さないでって言ったら言い過ぎかもしれませんが、元のものをすごく大事にして、歌っていきたいなって思ってます。でも、クリスタルキングさんっていう神のような存在の方なんで、もう笑いしかこみあげてこないんですよ(笑)。またまたご冗談を、みたいな。今回、5pb.さんのイベント(Live 5pb.2008)が11月22日にありまして、そこにクリスタルキングさんと共演できる機会があったんですけど、残念ながら私は参加できなくって……。どれだけ悔しかったか想像できます? みなさん。本当に残念なので、ぜひまた違う機会を作っていただきたいなと思ってます、私の為に(笑)。なので、足を引っ張らないように全力で歌いたいと思っております」
――CD全体を通してのお勧めポイントなどはありますか?
「今まで私が"今井麻美"名義としても、歌ったことのないようなニュアンスとか、雰囲気とかを、今回初めて出させていただいてまして、ちょっと自分でも"こんな歌が歌えるんだ"って発見があったくらい、とても新鮮な気持ちで聴ける曲になっています。『DRY YOUR TEARS』の原曲のもっているその雰囲気とかっていうのは、女性版にして歌っているので、まったく違うものになっていると思うんですけど、元のものを大事にしているっていう気持ちがみなさんに伝わったらいいなあなんて思いながら歌わせていただきました。今回、一番聴いてほしいなって思うところは、自分の新しい声だったり、雰囲気だったりとかいうものを、私を知っている方には感じでほしいなって思うし、初めて私の声を聴く方には、こういう歌を歌う人がいるんだなって、引っかかるものになればいいなあって思ってます」
――ちなみに『北斗の拳』の中で、一番好きなキャラクターは誰ですか?
「それをたぶん聴かれると思って、すごい悩んでたんですよ。子どものころは"リン"と"バット"が好きだったんです。リンちゃんがすごく好きで、ほかのキャラクターは……、怖かったんです(笑)。大きいし、胸板厚いし、拳でっかいし、目でっかいし、みたいな感じで、わたしなんかピシッてすぐつぶされそうな感じじゃないですか。でもその中にリンちゃんが出てくると、ホッとするんですよ。はあ、リンちゃんだーって思って。小さいころは本当にリンちゃんとバットが好きで、リンちゃんとバットが大きくなったときの衝撃は今でも忘れられない感じですね。ギョギョッて思いました(笑)。そんなのあり? って思っちゃって。だんだん慣れてきて、リンちゃんて大人になるとこんなにきれいになるんだ、みたいな。それで、大人になってから読み返してみたとき、あらためて自分が好きなキャラクターは誰だろうって考えたんですけど、実は"トキと"ラオウ様"でずっと悩んでたんです。どっちにしようかななんて。でも、トキって病弱じゃないですか。きっと私のこと守ってくれないよなあなんて思って(笑)、だからやっぱりここはケンシロウよりも強いといわれているラオウ様のほうがいいのかなとか、そんな風なところでずっとウロウロウロウロしてまして。このお話をいただく2、3年前くらいに、やっぱり私はこれかなって思ったのはラオウ様でしたね。ただ、今後はどうなるかわかりません。難しいですよね。やっぱり読んだときの感覚とか、アニメを観たときの気分によって違うんですよ、好きなキャラって。ジャギだったりするときもあるんですけど(笑)」
――自分が声をあててみたいキャラクターはいますか?
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「初期の『北斗の拳』というか、ラオウ様との決着がつくまでのストーリーというのは、私の中で神のような存在なので、私なんかが足を踏み入れてはいけないんですよ。ここから先はわからないですけど、もう完成しつくしたものがあるという風に思っているので。あえていうならやられる役とかがやりたいですね。千葉(繁)さんとかの神のようなやられっぷりを、隣で一緒にやってみたりとかしたいですね(笑)。あのころのアニメーションって、声優さんの力がすごく強いイメージがあるんですね。いろいろな方が作っているというのももちろんあると思うんですけど、マンガを読んでいたときには想像もつかなったような"音色"とか、"雰囲気"とか、"声"の感じっていうのを、私たちが今すぐリピートできるっていうのは、きっとそのころの声優さんが作り上げてきてくださった本当に素晴らしいものだと思っているので、そんなものに取って代わりたいだなんて口が裂けてもいえません。たとえ、秘孔を突かれてもいえないですね(笑)」
――北斗の拳にはマッチョなキャラクターが多数登場しますが、マッチョな男性はいかがですか?
「マッチョが好きなんです。でも、やりすぎも怖いんだな(笑)。下から見上げたときに顔も見えない男たちばっかりじゃないですか。そこまで大きくなくてもって思っちゃうんで、リアルにいたら本当に悩んでしまうんですけれども……。基本、肉体を鍛えているストイックな男性っていうのは、きっと有限実行タイプの男の人が多いのかな、なんて勝手なイメージがあったりとかして、やっぱり身体を鍛えている人に憧れはありますね。何を聞くんですか(笑)」
――このCDを聴くなら、どういったシーンで聴くのがお勧めですか?
「これはドライブとかで聴くのがいいのかなって思ってます。やっぱり、トランスの曲ってすごくドライブとかに合うじゃないですか。正直、ほかの曲がどうなっているのかがまだわかってないのですが、自分がいただいた曲を聴くかぎりは、じっくりと聴きこむのもいいし、なんとなく何か作業をしながらというのでも、すごく聴きやすいのかなって思っているので、ちょっとしたときに、何かをしながら聴いていただけたら、私の曲なんかはうれしいなって思ってます。なので、ぜひドライブのときのスペシャルCDとかに組み込んでほしいですね」
